誰しもが小瓶主さんの様に「自分で考え、選択して行動する」事ができれば、医師や心理士も余り必要ではないでしょう。自分で判断して、行動して問題解決に至った小瓶主さんは素晴らしいと思います。
ですが、鬱状態の時はとにかく苦しくて、誰かに助けて欲しい、楽にして欲しいと、自分の感情や苦しい感覚ばかりに目を向けてしまいます。
そんな時は、まともに本すら読めません。精神科医が書いた書籍を読んでも、自分の症状に当て嵌める事すら難しいのです。私も回復し始めてから、本に記載されている事が飲み込めました。鬱の時、ネットの記事は読めるのですが、内容は玉石混交として、何が正しい情報なのかを選別できません。
例えば、「死にたい」と、小瓶が流れて来たとします。
今の精神状態や症状、症状に至る経緯も、その人の性格も育成履歴も何も判らない状況で、ネットの閲覧者が何か出来るのか?
それは、返答する閲覧者の個々の考えになるのでしょうけど、私は最低限度、医療や心理学を学んで研修を受けた者に託す方が回復が早いと思っています。
ネットの閲覧者ができる事は限られます。話を聞く事や、具体策を一緒に考える事ぐらいでしょう。
それで一時的に気分は楽になるでしょう。
問題が解決する切欠になる事もあるでしょう。
閲覧者の温かい返事だけで、心が癒される人も大勢居ると思います。
でも、病や人格障害は、それでは治りません。ましてや依存気質の人であれば、ひたすら同じ様な小瓶を流して、感情に溺れていたり、自分に構ってくれる人を探すだけです。結果的に回復を遅らせます。罹患期間が長ければ長いほど回復に時間が掛かります。
場合によっては、良からぬ者に頼って会いに行き、犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
小瓶主さんの主張どおりに医師や臨床心理士も、その能力は玉石混交としています。相性もあります。ですが、少なくともネットの閲覧者よりも医学、心理学を修学して一定基準を満たした有資格者です。そして対面し、患者や来談者の詳しい情報を得られています。回復する可能性は遥かに高い。
私が「精神科に行きましょう」「カウンセリングを受けましょう」と書くのは、一番回復する可能性が高いからです。素人が下手に相手をして、状態が悪化する事を避けたいからです。
見放している訳ではなく、自分自身の為に最善の策を講じて欲しいと願っているからです。その為にも専門知識を有した者の協力が必要になります。
他の所でも書いていますが、自分を救う事が出来るのは自分だけです。自分で選択、行動する事でしか、自分の未来を変える事はできません。医師や心理士には、そのお手伝いをして貰うのです。
それが私の意見です。長くなって申し訳ないです。
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