最近、
どんどん暗い気分になる日が多かった。
部活に行こうと思っても、
行けない時は
玄関で座り込んでた。
担任の先生とか養護教諭の先生と話してた。
友達に心配かけたくないから
最後の15分だけ顔出したりしてた。
今週は毎日そんなんで
昨日は結局保健室で時間を潰して、
部活は休んじゃった。
今日、
最後の30分だけ参加したら、
同学年の友達二人が
めっちゃ心配してくれた。
申し訳なくてさ、
こんなに心配してくれてるのに、
心配している相手が
リスカしてる人だなんて知ったら
どう思うんだろうって怖くて。
心配かけたくなかった。
かっこ悪いとこ見せたくなかった。
そしたらさ、
その二人が帰り道にある公園に入ってって、
「ここ座りな」
って私をブランコに乗らせてさ。
仮に二人をAちゃんとNちゃんとするね。
左からAちゃん、私、Nちゃんの順番で
ブランコ乗ってさ。
真ん中に乗せてくれたのも
私をはじっこで孤立させないようにしたのも、
きっと私が最近様子おかしかったからだと思う。
みんなで30分以上ブランコで語り合ってた。
しょうもない話、部活のこと。
暗い空気になったらAちゃんが
「空気くらい!重いよ~」
って言ってさ、
切り替えてくれたしさ。
いい仲間を持った。
人生初の寄り道。
学校の近くの公園だったからさ、
先生にバレるかもしれないって不安とさ、
楽しさと、
まだ遊んでたいって名残惜しさとか。
夕方、
綺麗な夕焼けの反対側に月が浮かぶ空の下。
三人でブランコにのって。
あんな景色初めて見た。
足を地から浮かせて、
空へ蹴り上げる。
気分転換とか、リフレッシュって言うのかな。
だいぶ楽になった。
ときには息抜きも大事。
心配してくれてさ、
自分が一緒に帰る友達を待ってただけらしいけど、
私のことも考えてくれてた。
友達と放課後に寄り道して乗ったブランコ。
あの景色。
忘れられない思い出になった。
やっぱ、
生きてると悪いこともあるけど、
いいこともあるみたい。