思い出せる限りの、一番古い記憶。
幼稚園くらいの、そんな幼い時だったか。
何故…何がきっかけで泣いていたかはもう覚えていないが、親に狭い場所に入れられて「なんで泣いてるの」「言うまで出さない」と怒られて更に泣いたことだけは鮮明に覚えている。
後に「放っておいて(欲しい・欲しかった)」と言っても子供のうちは親の保護下にあるとか子供では何も解決出来ないとか言って全く理解されない、しようともしない。
誰かの前では泣くまい、と思った。
20年以上経っても昨日のことのように突如蘇り、涙が零れてしまう時もある。
遠くて近い、下らない昔話。