嘘つきな私。
見栄っ張りな私。
正直になれない私。
一言で言うなら、「カッコ悪い私」。
ずっと家にいられたら嫌かなって思って、
友達と出掛けてくるって嘘をつく。
友達いないって知られたくなくて、
架空の友達の話をする。
ごめんね、嫌われ者の私で。
お母さんは、気付いているかな?
いや、多分気付いていないな。
気付いていても、
気付いていないフリをしてくれるだろう。
優しい人だから。
友達欲しかったなぁ…。
学生時代も、社会人となった今も。
努力はしたんだよ。
自分から話しかけたり、環境変えたり。
人には優しく、礼儀も忘れない。
だけど、友達にはなれなかったなぁ。
一緒に遊ぶの、楽しそうだなぁ。
辛い時、そばに居てくれたらなぁ。
くだらない話で、笑い合いたいなぁ。
夢は夢のまま。
私、これから先もひとりぼっちだけど、
お母さんの前ではカッコ悪い私でいるから、
どうか安心して歳を取ってね。
仕事もしてるし、
問題なければクビになることもない。
だから生活には困らないはず。
一人でも生きていける。
毎日メールくれて、ありがとうね。
唯一鳴る携帯。
「今日のお昼は昨日の残りを食べました」とか、
「今から洗濯します」とか、
何でもないメールが嬉しいよ。
ひとりぼっちの会社のランチタイムに、
クスッと笑える。
ごめんね、嘘ばっかりついて。
ごめんねって思う気持ちは、
嘘じゃないよ。
嘘つきの私が言っても信用ないかもだけど。
ごめんね、上手く生きられなくて。