悪口に絶対言い返せない話
きっと今、現在進行形であの頃の私と同じ状況もしくは同じことを思っている人がいると思うので書きます。過去の話です。
中学生の頃、私は陰口に困っていました。通りかかるだけでクスクス笑われたり、何もせず座ってるだけなのに突然席に来て嫌味を言われたり。
ここだから思い切って書くけどクラスのカースト最底辺の人までもが私をバカにしていました。それほど私は下の下の下、一番下だった。
毎日のようにそれが続きました。今日はありませんように、今日こそはと願う日々。
いじめとは違って、ちょこちょことやられる感じだったので周りにその辛さは伝わらず。今でも思い出すとチクチク胸が痛みます。
あまりにも辛くて限界が来て、先生に話すようになったのですが
「あの子はそういうことしないと思うし、冗談なんじゃない?」「気にしすぎだよ」とあまり真に受けている感じではありませんでした。
(今になって思うのですが正直私も後者の気にしすぎには同意します。けれどあの頃は本当にささいなことが大きなことで苦しかった。
この先生はよく面倒を見てくれたいい先生なのですが、何しろ性格が正反対なので私の考えは絶対にわからないでしょう……仕方ないことです。)
さてここからが本題のようなものです。
ある日その先生に話されたことで一番悔しかったのが
「言われても言い返せばいいんじゃない?その場でパッと言ってやればいいじゃん。」
それは絶対にできない。
勇気がなかったのもあるけど、言い返したところで、やめてくれるわけじゃないし悪化するのが目に見えている。
もし言い返したら、この後どうなるのか。
言い返して来たんだよ、なんて笑われてヒートアップすることは間違いない。
ただですらつらいのにもっとつらくなってしまう。
(実際に他のよくいじめられているクラスメイトが、大声で怒ってさらにバカにされるところを見たことがあったので余計にそう思いました)
しかも、言ってくる悪口は私に聞こえる声で、けど特定のワードを出さないのでいざとなればいくらでも言う側の言い訳は通ります。
悪口はその場で言い返せるのって理想、でも私にはそんなことできない。
あまりにも敵が多すぎる、なんのメリットもない。
やる前から何も変わらないなんて思うなって意見は沢山あるね。結果が見えてることだってあるんだけどな。
できることならそりゃ言い返してやりたい、けど言い返すなんて出来ない。
以上です。
ここからはまた少し違う話。
今は環境もかなり変わって、嫌味や悪口を言われたらすぐ言い返すので、またずっと言われるということはありません。絶対にその場でケリをつけます。
直接ブスって言ってくるような失礼な相手に、お前も負けてないぞーと笑って返すくらいには(ただの性格が悪い人かもしれない(笑))。昔だったらただ悲しい思いをしてるだけでこんなのできなかった。
「〇〇ちゃんって意外と気が強いよね」と言われるくらい。昔の私じゃ絶対に言われない言葉です。
きっとあの時のことがあるから過敏に反応しちゃうんだろうな。
いつか言い返せるようになるよ!と言いたいのではありません。何かのタイミングでコロッと変わることがあるってことです。
急に想像もしなかった未来が来る。絶対にないと思っていたことが。昔のわたしは絶対にそんなこと信じられない。
ほんとにパッと何かが変わるんですよ。すごい。
だから今ダメでも、絶対そんなの無理だと思ってても、遠い未来とか想像の理想の世界に賭けてみるの全然あり!
無理やり今すぐ変わらなくても大丈夫、変わっても大丈夫。
今言い返せてもあの時の言い返せなかった気持ちはちゃんと覚えてる。だからこうして時々思い出してしまう。
もし今言い返せなくてつらい思いしてたら私に教えてね。あの人にはわからなくても、私なら少しは気持ちがわかるかも。