この5年間…
何度も、何度も貴方を諦めようとした。
でも、出来なかった。
だって貴方との思い出があまりにも優しいから。
ねぇ、どうしてあの日私に好きだと言ったのですか?
ねぇ、どうして貴方の言葉をはぐらかした私に優しくしたのですか?
ねぇ、どうして別れの時に泣き崩れた私の傍に何も言わずにいてくれたのですか?
幼い時から、一緒にいた貴方が居ない日常にはいつまで経っても慣れることが出来ません。
失って初めて、貴方が何物にも代え難いほど好きだと気付きました。
ねぇ、中途半端に優しくするならいっそのこと深く傷つけて?
私はバカだから、そうしてくれないと貴方を求めてしまうから。
貴方に迷惑を掛けたいわけじゃないの。
私の事をもう好きじゃなくたって構わない。
だから、どうか私を嫌わないで下さい。