夢を見た。光り輝く太陽みたいな子がいて。その子にはどれだけ手を伸ばしても届かなくて。声をだしても。振り向いてもらえない。
ああそっか。君の輝く瞳にはわたしが見えてない。あなたの黒曜石のようなきれいな目には。あなたが振り向いてくれて、「白緑、おはよう!」って笑って駆け寄ってきてくれたら。どれだけ嬉しかっただろう。いつの日かあなたの瞳にうつれるよう努力するよ。
その日まで頑張って生きるから、ずっと見てて。あなたの耳に聞こえるように、声を上げ続ける。あなたの目に見えるように生き続ける。
あなたが振り向いてくれるように、ずっと明るく人気がある子になるよ。私の心の声なんて無視して全部嘘で完璧なわたしをつくるから。
いつもニコニコ、身だしなみも言葉遣いもお行儀もいいお人形みたいになるよ。だから最期の日までずっと見てて。わたしを見ていてね。