疲れた
なにもかも
疲れたんだ
学校は楽しい…と思う
でも、家と塾は違う
僕はそこまで頭のいい人間じゃない
宿題に追われて、家事して
疲れたんだよ
宿題をまともに出来る環境じゃないんだ
疲れた体で宿題なんて、ろくに進みやしない
でも、みんなそうなのだ
疲れた体で頑張って勉強している
そう母が言っていた
僕は弱いってことか
そっか
もう死んでしまいたい
でも、希望がある状態で自殺なんてできる訳が無い
それでも、疲れたんだ
家に帰るのも、塾の宿題をするのも、なにもかも
ぐちゃぐちゃにして殺してくれ
もう疲れなくてもいいように
リスカ的なことをした
左腕をひっかいた
血が出た
摩擦のせいか腕が熱い
母に見つかった
キズパワーパッドを貼られた
「なんでこんな事したの?」と聞かれた
「疲れた」
僕はそう答えた
「なんで?」
「塾の宿題が多すぎた」
「そう」
そう言って、母は部屋にもどっていった
心配する振りが下手なんだよ
僕はまた、重い体を起こして机に向かう
腕の痛みを我慢しながら