ファング「嗚呼、そうだ、トリガーとノマド、他の彼奴等呼んで来てくれないか?」
トリガー「そういや、未だ部屋に閉じ込めた儘だったなぁ、連れて来る」
ノマド「え、待って、閉じ込めたってどういう事?」
トリガー「俺等が料理するって言ったら必死で止めてくるから最終手段で閉じ込めた」
ファング「あれは大変だった」
うんうん、と頷きながらファングがそう呟いた。
ノマド「、、、分かった、連れて来る」
『じゃあ俺も呼びに行くか』
ファング「いや、待て、お前は残りだ」
『え、?』
ファング「事情聴取。俺等が居なかった間何してたか、ってな」
『、、、はぁ、分かった分かった』
そう言い俺はリビングの椅子に腰掛ける。
ファング「じゃあ頼んだ」
トリガー「りょー!」
トリガーは笑顔で返事をするとノマドを連れてリビングを出た。
出たと同時にファングが俺と対面する様にリビングの椅子に座る。
途端、穏やかで楽しそうだったファングの顔が鬼の形相となる。
ファング「で?ノマドとは何話してきた?」
『何って、特に何も、、、』
ファング「特に無いって言うんだったらもっと早く帰って来いよ」
『すまないな、ちょっと手こずってて』
ファング「手こずってたァ?なんだお前、舐めてんのか」
『いや、これでも至って真面目だ』
ファング「ふん、そうかい、、、其れで、ノマドの事泣かせたり追い詰めたりして無いよなぁ?」
『、、、俺の意思では泣かせていないぞ』
ファング「あ゛?なら泣かせたのか?」
『まぁ、そうだな。泣かせたと言えば泣かせた』
そう言った瞬間、ファングが物凄い速さで立ち上がり俺の胸倉を掴んだ。