父さんに、「感情がない」と言われた。
姉妹に、「目が笑ってない」と言われた。
「感情がない」わけじゃない。ただ、父さんが何を言っても表情を変えないように頑張ってるだけだから。
泣いたり、怒ったりしたら相手の思うつぼだから。
だから、何を言われても、何をされてもできるだけ表情を変えないように頑張ってきた。
僕のこと、本当に何も知らないなって思った。
僕が一人で自分の部屋で泣いてるを知らないんだろうな。
ごめんなさい、ごめんなさいっていいながら泣いてるなんて、想像したこともないんだよね。
「目が笑ってない」か。面白いこと言うね、本当に。
目以外は笑ってるって解釈させてもらうね。
話を変えるけど、最近部活で今年のメンバーで写真をとろうって話になって部室で写真をとった。
自分で言うのはおかしいと思うけど、いい感じに写ってた。
自然な笑顔を作れてた。これまでにとった写真の中でトップレベルだと思う。
先輩に、「なずなちゃん、すっごい笑顔じゃん!」って言われた。
ただ、部活の先生が僕たちに何も言わずにこっそりとってた写真の方はすごかった。
目が、死んでた。運悪くそっちが部活紹介の写真に採用された。
そこまでじっくりと写真を見る人はいないと思うから、気にしないようにしようと思ってる。