この話はフィクションです。
会社にとある先輩がいます。
その先輩は業務改善の一環として、
社員向けの社内ツールを開発しています。
先輩のツールによって他の社員は面倒な月締めの業務が楽になり、助かっています。
ある日、先輩からツールを利用しているメンバーに向けてお知らせがありました。
『社員名検索機能で他部署の社員や退職した社員は検索結果に出てこないようにしました。』
『今年から部署名が変わっているので、旧名称は全て新名称に置き換えました。』
『修正漏れや不具合があれば連絡いただけると助かります。』
ツールを使ってみて気づく、そしてチャットする。
『検索機能ってサブ画面にもあって、そっちは他部署の人も見えてしまうみたいです。あと○○画面の部署名が古いままでした。』
その報告をしたら先輩から返事が来る。
『知らせてくれてありがとう。修正漏れだったので直しました。最初に作ったのが15年前だったのでサブ画面を使ってる人が少なく、自分も忘れてました。教えてくれて助かりました。』
先輩の役に立てたし、ありがとうって御礼言われたら嬉しくなる。
報告してよかったと思った。
それからまた機能変更があって同じようにお知らせが来る。
修正漏れと思わしき箇所を見つけて報告する。
しかし先輩から反応がない。
でもツールは自分が報告した箇所は直っている。
その次の時も同じ。
あたかも修正漏れがなかったかのような扱い。
自分の報告が先輩の手柄に使われてるような気がしてくる。
最初はありがとうって言ってくれたから嬉しかったけど、返事もなく無視され続けたら嫌になる。
善意というかよかれと思って連絡してたのに嫌いになった。
でも周りはみんな先輩の事評価してるんだよなぁ…。
報告した中には結構まずい内容もあったのにな。
そんな話。
あくまでフィクション。
そんな人が近くにいたら嫌だなって話。