大好き。本当に愛してる。
俺がこうやって、好きだといっても
貴方は知らないふりをする。
この思いを歌にのせて届けたいのに、
声がうまくでなくって。
ギターも持ってみたけれど、
なんだか外れた音なんだ。
俺が貴方にできることなんでないよ。
もう、やれる限りやったんだよ。
でも気づいてくれなかった。
だって貴方は俺とは違う世界線で生きているから。
成績も、容姿も、その性格も、地位も。
手を伸ばしたって、その光は掴めないんだよ。
俺は月の影にいるんだよ、ずっと。
いつかあぁなればいいのに
っていう妄想が膨らむたびに
貴方は一歩ずつ離れてゆく。
「さよなら」なんて言わないで。
「またね」で明日、会おうとしてよ。
明日、あの交差点でって言ってよ。
LINEの返信が遅くてつらいの。
もうわかりきってるの。
貴方が俺のことを好いていないことくらい。
でも、
この思いが簡単に消えるなんて思わないでよ。
貴方は遠くにいくけど、
俺はずっと追いかけてるの。
消えないで、まだ輝いていて。
目印がなくなっちゃうじゃない。
まだ横にいて、笑って、泣いて、
皆が知らない「貴方」を俺だけに見せてよ。
一番は俺だって言ってよ。
愛してよ。もっと傍に居てよ。
聞いてるの?ねぇ。
なんて言っても、
また貴方は知らんぷり。
赤い糸は、
もうちぎれちゃったの。