安楽死を合法化している国なんて、ありませんよ。
ネットやテレビは、大事なところを大きく端折っていますから。
安楽死を合法化しているのではなく、正しくは「厳格な管理下と手続きの元で、自殺ほう助の罪を問わない」ということにしているだけです。
なので、単に死にたいとか、世間が嫌なになったから自殺したいという人には、絶対に適用されません。基本は、現在の医学で治療不可能、この先も治療方法が見つかる可能性が極端にゼロに近い。激しい痛みや苦痛にさらされている。そして尚且つ、余命が残り少ない。もちろん医師やソーシャルワーカー、家族や宗教家、弁護士による説得も何度となく行われます。
その上でどうしても人間らしく尊厳を持って死にたいという人に対して、医師が自殺の助けを行います。当然、本人の意思の元に行分ければならないので、眠っている間にという訳には行きません。本人の意識がはっきりしており、家族などが見守る中で、薬物が投与されていきます。死が迫りくる恐怖は、自殺と全く変わりありません。その恐怖を乗り越えて死に至る訳です。安易に手軽に死ねるとは、思わないで下さい。
自分が死にたいが為に、無差別殺人を起こすなんて人は、当然安楽死の対象外です。刑法に則って死刑(日本の場合であれば絞首刑)以外に道はありません。従って、安楽死(自殺ほう助がある一定条件化で罪に問われない)制度が仮に出来たとしても、無差別殺人は減りはしないでしょう。