何かに照されるでもなく
でもそれはきっと色を持っている
誰にも見付からない場所で
僕は光を放ったよ
11回目の宇宙に咲いた
たった一つの光
誰かに揺らされるでもなく
でもそれはきっと声を持っている
誰にも聞こえない場所で
僕は歌を歌ったよ
11回目の宇宙を揺らした
たった一つの声
いつの間に覚えた
いつの間に忘れた…
どこにも見当たらない
宇宙でたった一つの色
誰の記憶にも残らない
色を放って僕を描いた
どこからも聞こえない
宇宙でたった一つの声
誰の記憶にも残らない
声を放って君に歌ったよ
11回目の宇宙が望んだ
たったひとつの星──…
【11回目の宇宙とラヴェレ】
色めき賑わうお祭り
勇気を出して誘ってみたんだ
慣れない浴衣のせいかな
顔が熱くなっちゃって
どうしよう
線香花火してるみたいな
張りつめた時と緊張感で
はち切れそうなほど膨らんだ
この想いが痛いんだ
すぐそこに触れられそうな
指先の距離がすごくもどかしくなって
どうしよう
【夏の終わり、恋の始まり】
雅=みやび