年明けて一月。
やり遂げたいことに思いを巡らせ行動を起こそうとしたその時、両親の言葉。従った結果何も残らず。一月が終わる。
寒空の二月。
学年が終わることへの不安と母の持病の悪化。何をしていたのだろうか、記憶があまりない。
春休み三月。
やっと終わったという気持ち、始めたくない気持ち、そして変わりたい気持ち。次の学年から巻き返す決意。しかし新学期への恐怖で何も手につかず。
新しく四月。
そう悪くないクラス、そう悪くないスタート。しかし激動の四月。気付くと何も変わらぬまま。
夏始め五月。
年末並みの忙しさ。行事に行事重なる。五月病などかかる間もなし。何のために生きるのか分からず。私はただの笑顔ロボット。
雨降り六月。
祖母の持病悪化。母家に帰らず。副部長の立場そして部員としての立場、身のこなし難しく。考えあぐねて終えた梅雨時。
蝉時雨七月。
蝉鳴かず。部活の引退延びる。後悔のみ。すべて中途半端。消えてしまいたいと願う。
強がり八月。
支えて欲しいと居場所を探す。現実にもネットにもなく。探し続けて時過ぎる。引退決まる。迫る受験。
猛暑の九月。
秋はまだ来ぬ。やはりすべて中途半端。家の中にいるのが苦しい。気づけば喧騒。追求。勉学に身が入らず。
晩夏十月。
季節がおかしい。いつになれば風が吹く。何をしていたのか私は。精神統一に励む。気を抜くと身投げのことばかり。
秋が来たのか十一月。
今年の秋は、夏冬繰り返し。三寒四暑。気持ち浮き沈み激しく。気付かぬふりして勉学に打ち込む。安定剤が欲しい。しかしあればやけ食いすると分かっている。
一周巡って十二月。
気持ち焦るばかり。理想ばかり心に描く。後悔ばかりがのしかかる。やるしかない。為せば為るかは分からぬが、為さねば為らぬ。悔しさとやるせなさ力に変えて全力投球。
生きることを投げ出したい。しかし同時に手に入れたい。
残り後僅か。
私は今年も死なない。