一目見たときから、
直感でこの人嫌いだと思ってしまった先生がいる。
容姿は綺麗だけど、少し厚化粧気味で、
眼力というのか、それがやたらと強くて。
怖い。見られるだけで怖い。
いつも微笑を浮かべてて、
プリント整理で下を向いてるときでさえ笑ってる。
真顔を見たことがないくらい。
生徒に馴れ馴れしくて(私から見て)、
廊下で会った生徒ににでさえ話しかけてる。
私もほんの些細なことで話しかけられて、
本当にうっとうしかった。
この人嫌いだと思った決定的な出来事は、
集会で司会者から遠く離れたところで私が話を聞いていたとき。
その私に気づいたあの先生が、
「こっちに集まりましょう」と
女子の群れに私を誘ってきた。
その群れの中には私の苦手な子がいたし、
1人の方が気が楽だからそうしてたのに。
私のこと、そういう目で見てたんだって、
そのとき、はっきりわかった。
だから文化祭準備のとき、
何回も話しかけられたときは閉口した。
しかも、今まで名字に「さん」付けで呼んでたのが、
いきなり「ちゃん」付けになって。
他の先生で、私のことを「ちゃん」付けで呼ぶ方はいるけど、
その先生だけは許せなかった。
挙げ句の果てには、文化祭中バックヤードで
机の上に座ってぐったりしてる私に話しかけてきて
太ももを軽くたたいてきて。
文化祭期間はそのせいで、若干鬱気味になって、
眠れないわ、腕切り出しちゃうわという始末。
もう大嫌いで、大嫌いでたまらない。
その先生は他の生徒に慕われてて、
何故慕われるのか本当にわからない。
私の性根が腐ってるだけかもしれないけど。
何故、他校に転出したはずなのに、
1年してまた帰ってきたのだろう。
お涙頂戴な挨拶したのだから、
もう帰ってこなくてよかったのに。