その後輩の子は一生懸命だから泣いちゃったのかもしれない。くわしい事情はなにもわからないけれど。
たぶん小瓶主さんは仕事ができる素敵な方なんだろうなと思う。だから指導も任せられるし、できない後輩にイライラする。自分ができちゃうから、なんで相手はできないんだろうと思っちゃう。
できないことががんばってないことと直結するわけではないのです。たとえば小瓶主さんは10の力を使えばできることでも、後輩の子は100力を使わないとできないかもしれない。
でもきっと、その逆のこともあるんです。
それが個性。
もし後輩の子ががんばっていてできていないのなら、もうすこし気長にみてあげてください。一生懸命やってるのにできない、はおそらく本人がいちばんへこむのです。迷惑をかけているという自覚もきっとあります。
でも、それを丁寧におしえて育てれば、きっと立派に成長する。そして、さっきとは逆の、小瓶主さんが苦手で後輩が得意なことをやってくれるようになります。
もちつもたれつ。
大変だと思いますが、指導を任せられる小瓶主さんだもの。きっと立派に育てられると思います。
会社がキャリアのあるスタッフに求める能力に「指導力」っていうのがある。
後輩を一人前に育てることは、先輩の仕事。
泣いても意味がない、時間の無駄だと思うなら、そもそも最初から泣かせなきゃいいんだよ。泣かせないためには、ちゃんと有能なスタッフにしてあげればいいの。
相手が誉めて伸びるタイプか、叱って伸びるタイプかはわからないけど、少なくともあなたが早く辞めて欲しいって気持ちで指導していたら、うまくいくわけないでしょう。その気持ちは絶対相手に伝わるんだから。
その相手が仕事できない限り、指導しろってミッションをこなせていないあなたも、仕事で言う所の給料泥棒・時間泥棒なんだよ。
後輩を任された時から、先輩は後輩と一蓮托生。うまくいかなければ上司から幻滅され、今後育成の仕事は任されない。逆にうまく育て上げれば、(最初がダメだった後輩であればあるほど)先輩の評価は上がる。
試練でありチャンス。自分の評価にも関わるんだから、見下しなんて無駄なことしてないで、もっと危機感持った方がいい。