ついこの前、自分は男になりたいんだと改めて気づいた。
物心ついた頃には自分を男の子だと思い込んでいたらしく、一人称は俺だった。最近になってやっと無意識でも俺と言わないようになれた。
可愛い女の子らしい服を着たりスカートを履くのが気持ち悪くて仕方ない。
女の子なんだから○○でしょとかそういう言葉を掛けられるのが嫌で嫌で泣きそうになる。
特に辛いのは体の見た目が完全に女の子であること。身長は低い。胸は決して大きい訳ではないが目立つ。だから、格好だけでも男になってみようと思ったけれど、背は低いし胸はあるしでただ痛い人になるだけだと思い諦めた。
でも本当に訳がわからなくてどうすればいいのかがわからないのは、恋愛対象が男であるということ。男として男を愛したいと思っていること。
友人に相談したら「BLの見過ぎだ」と言われたけど、正直BLには興味がない。更に「そういうのは本当に悩んでいる人に失礼だ」とまで言われてしまった。
私自身本当に悩んでいるのに、真剣な相談もできない。今はそれが辛い。自分が何者なのか、更にわからなくなっている
私も、物心ついたときから男性になりたいというか、自分は男性だと思っていました。なので、女の子だと思われていても、(腹が立ったり、悔しい思いをしたことはあったけど)基本的には「どうぞお好きに」と受け流していました。
私の場合は自分が男でありながら、女の子はもちろん、小瓶主さん同様に男の子にも恋愛感情がありましたので、両性愛者でした。なので、小瓶主さんのように、自分が自覚している性別と自分が好きになる性別が同じこともありえると思います。
当時は、生理が止まるほど体を鍛え、胸を潰したり、腹筋を割ったり、髪を短くしたり、自分の考える男らしさを追求していました(周りから見たらめっちゃ「痛い人」だったと思います(笑))。性同一性障害やその治療法を知ってからは、病院にかかろうと真剣に検討し、費用を貯めていました。
それから、私も制服のスカートを履くのもイヤでした。でも、今思えば、私は「強要されること」や「自分らしさを打ち消されること」が一番イヤだったのかなと思います。(仮に、もし男子生徒の制服がスカートだったら、それでも自分は履くか?と考えれば、自分の気持ちを知るヒントになるかもしれません)
ナヨナヨしてる男性、背が小さくて華奢な男性、髪の長い男性、丸顔の男性、小太りな男性、おとなしい男性、可愛らしい雰囲気の男性、声の高い男性、繊細な男性、のっぺりした顔の男性、スカートを履く男性、感情的な男性……男性といってもガチムチや高身長おしゃれイケメンばかりではなく、世界にはいろんな男性がいますね(女性もまたしかり)。
あくまで私の場合ですが、それに気づいてからは、体に対して男らしさを強要しなくなりました。体格やしぐさ、○○らしさとは、その人の持つ個性なのだな、と思えたからです。
私の場合、世間や他者によって決めつけられた「男性とはこういうもの」、「女性とはこういうもの」というイメージに囚われていたのかもしれません。「自分が自分をどう思うか」が大切なのだと思います。
それから解き放たれた今は、性に関して、ほとんど自然体で生きています。「こんな見た目でもOK」、「両性好きでもOK」と自分に許可を出しています。体を鍛えることを面倒になってやめた今、見た目はフツーにどこにでもいそうな華奢で長髪の女子です。
でも、これはあくまで私の場合であって、小瓶主さんには小瓶主さんが納得できる「生き方」を見つけることが大切だと思います。必要ならホルモンを打っても手術をしても、私はいいと思います。性別はアイデンティティーにも関わってきますから、本人にとっては重大なことです。
でも、一般の人には、やっぱりピンとこないものだと思います。「わけのわからない珍獣」として遠ざけられることもあります(ありました)。なので、話す人を選んでみてください。カウンセラーやお医者さんを頼ってみてください。私も頼ったことがあります。
長々と自分語りをしてしまい、すみません。少しでも参考になればと思います。