初めての彼女が出来たのは2年前
相手は同じ職場で7歳年上の女性
10代で子供ができ、出会った時には3人の子供がいました。
日常的に旦那様からのDVや経済DV
辛い環境でも気丈に振る舞う彼女に惹かれました。
同じ職場の方からのお誘いで、
連絡を取れる様になってからは、毎晩の様に他愛の無いメールをするようになりました。
慣れないビールを飲むようになったのも彼女の影響でした。
当時学生だった私は、卒業と同時に遠方の長期研修に参加する為、
退職する事にしました。
会社主催のBBQで彼女と楽しい時間を過ごし、
時に「別れたら○○に拾ってもらうからね！」なんて可愛い事を言っていました。
夜には送別会も一緒に過ごしてくれました。
帰り間際、彼女と二人きりになった時を見て、
長期研修に行く前に・・・彼女に思いを伝えました。
「ずっと好きでした。」
まだ離婚成立がされていない状態でも、
彼女は答えてくれました。
「ほんとにウチでいいの？」
本気だった。
若くて小さな力しかない私でも、彼女と3人の子供を幸せにしたい。
子供に悪いと、タバコをやめ、研修に行くまでの1週間は、毎日のように彼女に会いに行きました。
この頃、別居中で彼女は実家に帰っており、夜な夜な家の近くのバス停で話をしていました。
ただ会えるだけで、幸せだった。
研修に行っても、この気持ちに変わりは無かった。
慣れない土地に知らない人ばかりの共同部屋でも、
彼女と子供たちの為に必死に頑張りました。
見ていなくとも、女性とは関わらない。
こまめにメールを送る。
年下で、自身はバツイチ・・・
そんな引け目を感じている彼女に、少しでも信用してもらいてくて。
毎日さびしい思いをしている研修1ヶ月頃の事。
彼女も旦那様有責で離婚が成立。
親権は彼女の元に。
彼女は私と一緒になる事で、子供が重荷になるのではと、
泣きながら私に訴えました。
「嫌いになるよ」「7つも違うし子供が3人だよ？やっぱり無理だよ」
私はそれでも・・・彼女の事を愛していました。
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彼女が時折
「浮気とかしてない？」「さびしい」
よくこんな事を言う様になりました。
そんなこと無い。愛しているよ。君の為に頑張るから、一緒に頑張ろうね。
私は何も気が付きませんでした。本当に愚かだった。
久しぶりに電話をする事になり、近況の報告をしながら、楽しいひと時を過ごしていました。
急に彼女が泣き始め、怒らない？と聞きながら、こう言いました。
「ごめんなさい・・・浮気をしました。」
相手は私の友人だった男。同じ職場で、彼女も共通の人でした。
頭が真っ白になりました。
私が研修に行く前に、何度か連絡を取っているのは知っていました。
辞めてくれないかと頼んでも、聞き入れてはくれなかった彼女は、その男と寝たと。
危惧していた事が現実になり、今までの頑張りも全て崩れ去りました。
「別れよう。辞めて欲しいと言っていたのに、こんな事になるなんて。
今まで何だったんだ？本気だった。君の為に人生を掛けたかった。幸せになりたかった。したかった。」
「ごめんなさい。」
愛していたのに。
彼女の為に、全ての人生を捧げたかった。
その時、心の私は死にました。
結果的に、別れないまま。
8月から11月末までの研修を終え、
12月に地元へ戻り、彼女の元へ。
目の前にする彼女は、変わらない姿でそこに居て、
変わらない声で話をして。
この女性を愛している、と思った。
それから、彼女と子供たちの住むアパートによくお泊りをするようになった。
子供たちとも仲良くなった。彼女の作る料理は本当に最高だった。
仕事も始め、がむしゃらに頑張った。
それでも・・・傷は癒えなかった。
同じベッドで寝ていても、フラッシュバックで目が覚め、
胸の痛みに苦しみ、どこか・・・壊れたみたいでした。
それでも彼女は私に尽してくれていました。
私も、彼女に尽していました。
襲ってくるフラッシュバック。
友人の似た声を聞いただけで、胸が張り裂け、吐き気を催した。
だんだんと荒む私に、
彼女は愛想を尽かしましたのか、
「疲れてしまった。別れよう」
私は、狂ってしまった。
もう疲れてしまいました。
心の穴を埋められません。
常に孤独を感じ、何かに脅えている。
精神安定剤を大量に飲むようになり、
大切な何かを無くしてしまいました。
死んだ自分がコチラを見て、泣いているんです。
自暴自棄になり
知らぬ女を抱き、付き合っては別れ、
彼女も、あの男も、考えただけで吐き気がするのに、
彼女の事が忘れられない。子供たちの笑顔が忘れられない。
やっぱり私は狂ってしまっている様だ。
