三日前、「モラルハラスメント」という言葉を知りました。
少し救われた気がしました。
「自分のことしか考えてない子」、「そんなだから友達なくすのよ」、「あんたって最低ね」……私が母親から言われた言葉の数々です。
私が小さい頃から、母は怒ると怖い人でした。
普段は優しくて子どもみたいに明るい人なのですが、機嫌を損ねるとまるで別人。父とのいざこざの後は、いつも八つ当たりされてきました。
暴言は数え切れないほど投げかけられたし、話しかけても返事もしてくれない日や、私の分の晩ご飯がない日もありました。体調が悪い時には「どうせ仮病でしょ。うっとうしいからやめて」と冷たくあしらわれます。私の言うことを信じず「あんたは嘘ばっかりだから」と言われたことも。
それでも、世界には、もっと酷いことを親にされている人もたくさんいると思って、「自分なんか全然マシなほうだ、こんなの虐待の内に入らない。どこの家もこんなもの」と強く信じて生きてきました。
私がいい子にしていれば、母は『優しいお母さん』なのだから。私が母を怒らせさえしなければいいのだから、と。
でも私の母がしていたことは……虐待と言っていいのかもしれませんね。
モラルハラスメント。肉体的ではなく、精神的な虐待のことです。
『モラルハラスメント』という言葉は、知らない人が多いみたいですね。私も知りませんでしたし。
殴る蹴るの暴力ではないので、気付かれず本人ですら見逃しがちになるようです。
宛メに来ているみなさんの中にも、『モラルハラスメント』を受けている人がいるかもしれません。
少しでも、この『見落とされがちな虐待』に気付く人が増えてほしいと思い、今回はこのようなメールを投稿しました。
いま、悩んでいる貴方が救われますように。
[この宛メをメールで取り寄せ(空メ)]