僕は今年35歳になりました。
結婚も離婚も終わり、栄華も衰退も経験し、一通り人間社会に浮かぶ幸せ像みたいなものを手放し気づいたら社会という無人島に居ました。
周りには誰も居ません。日本は島国ですね。もちろん文字通りの意味ではなく、社会は無人島のように孤独な場所だったという意味合いです。
疲れていますね。完全に。
できたら優しい彼女が隣で一緒に添い寝でもしてくれていれば、それだけで眠れるのでしょうね。
とても寂しいのです。
でももう終わり。私はどこへも帰れず、どこへも行けません。そもそもどこを目指して生きているのでしょうか。笑ってしまいますね。
こんな小さな空間で、ただただ時をもてあまし、暗い波の中を漂う漂流物のような私。
冷たいですね。海は。
静かですね。深海は。
水を吸い込みすぎた私は、深く、深く、、
沈んでゆきます。
助けて、誰か、誰でもいいから。
助けては、くれないのです。
わかっていました。
誰もみな沈んでいくから、
助けてはくれないのです。
ただ、私は暗い暗い底に立ってみて
感じたのは、妙な安らぎです。
浮いているより、漂っているより、
沈んで沈んで底に立ってみたら
案外安定しちゃった。。(笑)
みたいなね。
なんでしょう。不思議ですね。
外は止まない雨が降っていますが、
私には関係がありません。
私と世界はリンクしていませんので。
昔はそんな綺麗事を信じていましたね。
ただ与えられた偽物を信じて疑いもしませんでした。
いまはそんな人々を見るのも滑稽だと思います。
楽しいですか?こんな日常が。
さようなら。