俺さ、最近、学校に行けなくてさ、
苦しんだよ。人の視線とか、
話し声とか、敏感に感じ取っちゃって、
全部が敵に見えて、怖い。
そして、スマホを買ってもらったことで、
いろんな人との繋がりができて、
危険なこともあったけど、
俺と同じ気持ちの人とも出会えて、
心を開いてくれて、ある人とは、
付き合うことができた。
嬉しかった。
だけど、分かってくれない人や、
家族のせいで、苦しい。
スマホも使えなくなった。
俺の大切な人とは、もう、
話せないのかな。大好きなのに。
病院にも通って、薬も飲んでいる。
でも、良くならないなって思う。
飲んだって、自分が変わる訳じゃない。
本当の自分は、常にそこにあるんだ。
歌い手グループを作った。
まあ、正確にいうと、リーダーなど
何人か抜けて、残った人で、新たに組んだ
だけなんだけどね。
人材に恵まれて、すごく楽しい。
自分を傷つけるの、止まらなくなった。
夜中にいつもするのが日課。
やめたいけどやめられない。
もう、脚がボロボロだ。
辛い。生きてることが辛い。
誰も分かってくれない。
一人で泣いて、寝て、
明日が来て、苦しくて、
泣いての繰り返し。
嫌だ。もう、やめたい。
これが最後の言葉になるかな。
最後がこんなんで、
恥ずかしいや。
ここにいるみんな、ありがとう。
大好きだった。
優しくて、嬉しかった。
もっと、ずっと、
話したかった。いたかった。
でも、ごめんね。もう、
耐えられないや。
みんな、ありがとう。
ばいばい。
名前のない小瓶
