私の好きな人は、いわゆる「クズ」とか「チャラい」って言われる人だ。
毎日違う女の子と学校に来て、違う女の子と帰る。
平気で「可愛い」だとか「好き」だとか誰にでも言ってるし。
誰にでも愛されるあの愛嬌をみんなに振り撒く。
いつも優しくて、だけど生ぬるい、そんな言葉をかけてくる。
別にヤれたら誰でも良いんだよね。
なんであんな人好きになったんだろう。
ただ優しくされただけじゃんか。
なのに他の女に優しくしてるのを見ると鳥肌がたつ。
腹の底から怒りが込み上げてくる。
心が嫉妬で狂う。
「なんで私じゃないの?」
「さっきは私が一番可愛いって言ってくれたよね?」
「私の方があんなやつより絶対笑わせてあげれるよ?」
「私といる時が一番楽しいって言ってくれたじゃんか。」
君が言うことは全部嘘だって分かってるのに。
なのに色んな感情が込み上げてきて辛くて苦しくて。
でもそんな時に優しくされて慰めてくれるから、また沼っちゃう。
永遠にループするこの悪循環。
それでも君が大好きなんだ。