「またね」って言葉嫌いだったの。
その人と、また会うまで生きなきゃいけないから。
もし死んでも、「またねって言ったくせに」って言われるかもしれないでしょ?
だから、私は君と別れるとき、「ばいばい」って言ったし、「ばいばい」って言わせようとした。
でも、ある時、君が「またね」って言った。それでね、「生きなきゃ」とか思わなかったの。次もあるんだって思えたの。また、君と会えるんだって。自分でびっくりした。そして、「またね」って小さい声だったけど、言えたの。
今までずっと うつむいて生きてきた。
誰かと仲良くしても、裏切られるかもしれない。
傷つくだけかもしれない。
辛いだけかもしれない。
苦しいだけかもしれない。
辛い別れがあるかもしれない。
面倒くさいかもしれない。
でも、君が話しかけるから。
笑いかけるから。
名前を呼ぶから。
君が話してくれるから。
聞いてくれるから。
笑わせてくれるから。
楽しませてくれるから。
肯定してくれるから。
幸せを、くれるから。
いつの間にか、顔をあげて、進んでた。
救われたの。君に。
だから。だから。ありがとう。
いつか伝える。大好きって。