大好きな人に送る小瓶です。
見なくても大丈夫です。
隣にりんごを置いておくね。
あんたが大好きな壊理ちゃんの好きな果物。
あの漫画だって
あんたからのオススメだったね、そういえば。
どんどんいい展開広げてんだよ、今。
一緒に語りたかったし、見たかったし。
一緒に食べようよ、2人で。
他愛もない
あんなことやこんなこと話しながらさ、
ねぇ、ナイフ持ってくるよ。
、、りんごの皮むきできないけど。
じゃあピーラー持ってくるよ。
、、、ピーラー苦手なんだっけ?
なんでもいいよ、別に。
ただ2人で食べたいってそれだけ。
1人で食べたくないって、そうゆう話なわけ。
1人で食べるよ、泣きながら。
今日で最後かな、林檎食べるの。
もうこんなに赤いのを食べたくない。
見たくもない。
食べるたびに見るたびに、
あんたを思い出すだろうから。
どうせなら一緒に死にたかった。
なーんて、思っちゃうよ。
置いていくなよ、ばーか。
次あんたに会う時、
その時は一緒にりんごを食べたいな(笑)
りんごを嫌いになりたくないからね。
できれば。
だって思い出の塊だから。
さようなら。