元々自分に自信なんてなかったけれど、中学時代に部活動で同級生にいじめられたことがあってから、極端に自分の容姿を嫌うようになってしまった。
自分の顔が醜い。可愛い子が羨ましい。カッコいい子が羨ましい。
大学生になった今。整形したいけれど、家もお金には恵まれていないし、バイトをしていても大学生活だけで精一杯。半分諦めているし、こんな汚い自分の顔でずっと生きていくのがつらい。
かわいくなりたくて、できる努力はすべてしたけれど、そもそも私のスタート地点が地底よりも下だから、かろうじて普通より少し下になれたレベル。可愛くなんかきっとなれていない。すごくかわいくないと愛されないのかなって思ってしまう。かわいかったら無条件に愛されるのかなって歪んだことを思ってしまう。
はじめから可愛く生まれてきた人間が羨ましくてしょうがない。
私がしてきた苦労も、痛みも、苦しみも、味わうことなく生きているのが羨ましい。
鏡で自分を見る度に苦しい。メイクを落とす度に苦しい。マスクが外せない…。
可愛いと言われてもぜんぶぜんぶ信じられないし、どうせ嘘だし、どうせお世辞だし、どうせみんな気を遣っているに決まってる。
顔が良くないから、異性とうまく付き合えない。
付き合ったとしても、まったく続かないし。
いい感じだなぁと思っても、結局最後は捨てられるし。見た目が良かったら、そんなことないのに、って思ってしまう。
こんな顔だから、私は愛されることができない。
勉強も、大学に入るまでは親の期待に答えられるようにがんばったけれど。
大学生になって、上京して、孤独になって、何もかもを楽しめなくなって、何かをする気力もなにもかもなくなってしまった。
父親の期待に応えられなかった。親の望んだ就職先に進めなかった。
結局自分は父親の、親戚に自慢をするための玩具なのかなって。
今決まってる就職先も、本気で入りたいとは自分でも思っていないし、入りたいところなんてない。できれば何もしたくない。動きたくもない。正直生きたくない。
ずっとずっと、期待に応えられなかったことへの苦言を呈してくる。
苦しい。