将来に対する漠然とした不安があります。
“大人”になることが怖くて仕方がないです。
小さい頃は、時間が経てばいつのまにか変身みたいな感じでなれると思ってたのですが、いくら時間は経てども、当たり前ですが何も変わらず、それどころかどんどんダメになってしまっています。
人と目を合わせて話せないし、努力も人並みにできないです。
このまま時間が進んでいき、中身が子供のまま大人の服を着て社会に放り出されることがとても不安です。
だからどうしたっていう、話なんですけどね。
名前のない小瓶
211290通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
大丈夫!大人も楽しいよ。
人と目を合わせて話すことが苦手だから工場で黙々作業してるし、今まで人に誇れる努力をしたこともないよ。
しっかりしてるように見えるだけで、意外としっかりしてない人も多いよ。
しっかりしてる人の中には、しっかりしてない人が好きっていう人もいるし…
色々な人がいていいのです。
今はボルダリングにハマっていて一人で壁と向き合って楽しんでます。
大人になっても続けられる楽しいことが見つかるといいかも…です。
そんなに怖がらないで大丈夫!
ななしさん
あなたから見て、大人と認識される初老の者です。
残念ですが、大人って大したことないです。この年になっても、なかなか悪い部分はなくならないし、仕事もミスするし、怒られたりするし、だらしないことするし、すぐ緊張するし、人見知りだし・・。数えればキリがないほどです。あなたは素直だけどこの年になると変に意固地になったり。自分で自分にため息でるくらい、情けなくなること多々あります。
人間って完璧にはなれないし、自分が思い描いていた大人にもなりきれないくらい未熟なものです。何歳になっても。努力してもダメなこともあります。だけど、努力したいと思える事には頑張れたりします。
大人もあなたと同じで、日々の積み重ねです。何となく大人と言われる年になっただけですよ。
あなたは真面目だ❗ちゃんと考えられるから何も心配いりません。漠然と不安になるかもしれませんが、大人をプレッシャーに感じる必要ありませんよ。ちなみに私は自分を大人だと思っていません。ただ年齢が大人なだけです。
ななしさん
実は世の中は、中身が子供のまま、大人の服を着て社会に放り出された人ばかりなんですよ。
私もそう感じています。
二十歳で就職して社内の役職のある人々と接してきて思ったことは、大人って大人ではないと思ったことです。
当時の私には衝撃でした。思い描いていた大人は一人もおらず、平気で幼稚なことを言ったり、自分勝手な振る舞いをしたり、罪をなすりつけ合ったり、私の周りには真の意味での大人は誰もいませんでした。
当時の社長も専務も部長も課長も年齢は確実に大人なのだけど、問題ありな人々でした。
大人に怒りと失望を感じ、幻滅したことを覚えています。
でも、同時に大人へのハードルが下がった気もしました。
年齢はただの製造ナンバーで、その数が大きくとも中身や、大人としての考えや振る舞いが備わっているわけではないとわかったので、出会った人の中身をちゃんと見分けていかなければとも思いました。
そして何度転職をしたのか自分でもわからないほどですが未だに真の大人と思える人にあったことがありません。
あれから20数年、自分も誰かの見立てによっては大人の服を着た子供のままでしか無いのかもしれませんがそれでも仕事を得てそれなりに暮らせています。
将来に対する漠然とした不安は誰もが持つのはあたりまえのことです。その不安感は自己を守ろうとするとても必要な力です。
けど、大丈夫なんです。誰もが大人になりきれない部分を持ち続け生きていきます。
人と目を合わせて話せないのは経験を積めば克服するはずです。努力も人並みにできでないと思うのかもしれないけど、努力の度合い方法は人それぞれ差があるから他者から見たらきちんと努力できているのかもしれません。
それに世の中の大人にそんな人たくさんいます。
だめなところを抱えつつも、それ以外は能力があり、仕事をしているという人の集まりが世の中の大人たちとも言えると思います。
不安に思ってしまうだろうけど、社会に出た時そういうことかと肩の力を抜ける日が来ると思います。
あまり思い詰めないでほしいです。
あなたはダメなんかじゃない。
それを伝えたくてお返事をしました。
欲しいお返事と違っていたらごめんなさい。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。