今、ホームで帰りの電車を待ってます。
並んで歩く私と友人。その30メートル先には、私の好きな人。そして私の想い人の隣には、小柄で可愛いあの子がいる。
これが学校出てから駅に着くまでのさっきの約20分間の構図です。
私の視線はずっとあなたを捉えてる。だけど聞こえてくる声はずっと横で喋ってる友人の声。ちょっと黙っててくれないかな?こんなに長くあの人の後ろ姿を見ていられることなんてめったにないんだから!心の中でそう叫ぶが、口は固く閉じている。友人にはこの恋心を伝えていない。容易に口に出せるような、恋ではない。
本当は今すぐ走っていってあの人の隣で歩きたい。隣にいる友人のことを心の中で邪魔者扱いしながら、あの人の時折のぞく横顔にドキドキしてる。