私は介護士として五年ほど働いています。
先日、まだ私が新人の時に入居されそれからずっと一緒に過ごしてきたおじいちゃんが亡くなってしまいました。
仕事に慣れない私が、辛かったり苦しかったりした時一生懸命励ましてくれて笑わせてくれて。
逆に、その人が辛い時には何も出来なかったけど話を聞いてどうしたらいいか一緒に考えて。
職業倫理的にあまりよくないんだろうけど、心の中では(年がめちゃくちゃ離れてるけど)友情を感じていました。
だから、その人が亡くなった時、今までもう何人も見送っているのに”心にぽっかりと穴が開いたような気持ち”を身をもって体感して、そんなの信じられないと思って。
葬式の席で、安らかに眠ってる顔を見て初めて、「本当に死んじゃったんだ」「もう会って、しゃべって笑ったり一緒にテレビ観たり出来ないんだ」って分かって涙と鼻水が止まらなくなりました。
最後のお別れの時に、人は悲しいと言葉が出なくなる、声を振り絞るということを体感して。本当はもっと言いたいことがあったけど、「今まで本当にありがとう」って言うのが精一杯で。
あなたと過ごした五年間、悲しいことも楽しかったこともいろんなことがいっぱいあったけど、あなたがいてくれたおかげで私はとても楽しかった。
仕事関係なく、1人の友人として、今までありがとうって言いたい。
天国で、大好きな和菓子とお酒をいっぱい食べてください。
でも、ちゃんと水分を取って野菜も残さず食べないと体調崩しますからね。