心配事がひとつでもあると、学校が怖くて仕方がなくなる。
受験生で、勉強に集中したいのに、例えば係の仕事のこととか、体育でのペアのことだとか、そういう心配事が頭から離れなくて、全ての気力を失ってしまう。
将来、きっと忘れてしまうようなほんのちょっとしたことなのに、今の私から見るととてつもなく高い壁のように思えて、潰れてしまう。
誰かに少し声をかけたり、先生に相談したりすれば、いとも容易く解決する事だろうに、土壇場にならないと勇気が出なくて、何日も何時間も悩み続けて、いつの間にか悩むのに費やした時間は膨大になっていて、「私はなんて無駄な時間を過ごしたんだろう」と後悔する。
分かっているのに、繰り返してしまうのは何故だろうか。
ほんのちょっとしたこと、未来の私からしたら一粒の砂のようなもの。そう自分に言い聞かせて、乗り越えなきゃ。一時的にでも忘れて、その場で考えたほうが、きっとずっといい。未来の自分まで潰さないために。