子どもの頃からの記憶が断片的にしか思い出せません。
特に小学3年生から小学6年生の音楽会以前の記憶はほとんどすっぽ抜けていて、中学1年から3年までは特に印象的だったシーン以外はあまり思い出せません。
抜けた記憶というのは、おそらく人間関係や家庭環境(親との関わり)、勉強に付いていけない不安だったり、金銭的な問題、すべてが上手くいっていない時のことで、思い出しても辛くなるだけのような気がしてなりませんが、それでも少しは嬉しかったり楽しかった記憶があったはずで、それもまるごと思い出せないのです。
ただの人間関係リセット症候群、というよりも人間関係を含むすべてのトラウマを忘れることで次に進んできたように思います。
忘れただけで失われていないのなら、痛みを伴ってでも取り戻したい。
やめておけ、パンドラの箱だ、と思う自分もいます。
自分がわからなくなりそうで怖いです。
私もまったく同じです。小さい頃、特に中学校より前の記憶がほとんどありません。ずっといじめられていたこと、そのつらさを話しても親がほとんど相手にしてくれなかったこと、つらさをごまかすためにしてきたこと、それらがただの断片としてしか思い出せません。
楽しいこともあったはず、とは私も思います。でももしかしたら、楽しいふりをしていただけなのかもしれません。そうしないとさらにいじめられたり、親が不機嫌になったりするから。
あれから何十年経っても当時のことはいまだ思い出せないし、特に思い出したいとも私は思わないのですが、思い出せないというのは自分で自分にロックをかけている状態だと思っています。おおげさでなく、生き延びるためにはふたをせざるを得なかったこと、いまだに思い出すと大きな負担になること、そんな記憶から自分自身を守っているのではないかと。
主さんは思い出したいと願っている。それでも思い出せないのなら、まだ自分の体や心が思い出すことに耐えきれないと判断しているのかもしれません。でももしずっと思い出したいと思い続けていたら、いずれ体と心の準備ができたとき、自然と思い出せるのではないでしょうか。