中吐露　症状　

「俺は何に成りたいのか解らなかったが
成りたくないモノは解っていた」

劉健一 不夜城 馳星周 著



毒 牙 刃 芯
が欲しかった

ブリンカー
も欲しかった

図太い神経
も欲しかった。

俺には無かった、足りなかった。


太鼓や笛を叩かれ吹かれてしまうと踊らずには居られない
視界に入ってしまえば動かずには居られない


俺にはこんな事しか出来ないから
と、何度も何度も自分に言い聞かせてその想いで自分を縛り付け棒で殴り付けていた。

俺は追走、併走よりも対角の動きを取る
相手が2を、求める様ならば3や4の、動きをした

対角の動きに縛られた
自分で自分を縛った。
俺には保たなかった、
動きを読み過ぎた、俺が対角の動きを求めてたから必然的に対角の行動を取ってしまっていた。




復職予定を過ぎた
未だ休職中
7月一杯まで延長した

8月からは復職する予定
遅れを取り戻さないと
これ以上穴を開けれない

って想いは
手放す事にした、出来るか解らないけど、今まで出来ないなら出来ないなりに挽回して走ってでもやった、無理無茶を、過剰にした
当たり前に成っていた

その考えと行動の先が休職という結果に成ったと想ってる


無理はしたくない
無茶もしたくない
もう二度と

出来ないなら出来ないで仕方が無い、それなりにやるしか無い

仕事はね、独りでやるもんじゃないんだよ、
と
人にはバイトちゃんにはそう言ってた、自分にもそう言い聞かせて思い込んで必ずフォローも入ったし取りこぼしも必ず拾ってた

潰れた
当然だヨナ。

笑えない



予定日を過ぎ
復職に踏み切れなかったのは
症状が治らないから
いや、
もう治ることは無いと想ってる
積み重ねと繰り返し
ちりも積もれば山と成る。

治らなくても
折り合いを着けて行ければ善いって想ってる
如何かな？


今の症状

陥った経緯は解ってるいや、推測出来るモノと出来てないモノが在る


気が付いた時には胸の奥に棲み着いていた
オオキク大きく
黒く


今の症状
人混みに居ると、知らない人が間合いに不用意に近すぎると吐き気がする
選択肢が在って迷うと吐き気がする
強い感情と強くて大きい言葉を聞くと吐き気がする

どもる、今は吃音って言うんだったな
ま、コレに関しては全然困ってないか不便は在るけど、

僻み、妬み、ワガママ、不平不満
マウンティング、揚げ足取り、貶め
これらの感情を聞いたり触れたりすると吐き気がする

テレビもダメだ
苦痛と吐き気


判断に迷うと頭が混乱する



大きい音が苦痛

電話や家の呼び鈴が苦痛
発狂しそうな位



記憶が痛い
少しは度合いが弱くなったが
以前として記憶が痛くて苦痛


なかなか夜が寝付けない
昼夜は逆転していないんだけど




俺
こんなんで
社会生活復帰出来るのかな？

支障来して居るけれど

完治しなくても善い
合気道の様に受け流せる事が出来れば
多分完治は無いな。



復帰したら
休職前より動きと速度は意識的に落とす
出来なくても受け容れる
直ぐに泣きを入れ弱音を吐く

ブリンカーを着ける

太鼓や笛で踊らない。

知らないことは知らない
出来ないことは出来ない



復帰しても駄目なら辞めて次の職を探す
位の気持ちで居る



今の症状に成って
吐き気、嘔吐、苦痛
は在っても
過去や過ぎ去った事はもう、どうでも善い
タラレバ
なんて喰えない

それでも此処まで歩いて来た、歩いて来れた
独りだけの力じゃなくても。


必要なのは
折り合いと受け流し


もう
あの景色や感情や環境には 戻りたくなんか無い。