あと1ヶ月ほどで、君との関係が大きく変わってしまってから1年になる。
そう考えると早いものかもしれない。
1年前は大学受験を控えた高校3年生だった君と僕だけど、今はどちらも大学生となった。
君との間に問題を抱えたまま、よく僕は大学に合格できたと思う。
最後に君に会った今年の3月、君は「受験勉強よりもおまえとの関係の方が苦しかった」と言っていた。
「センター試験後くらいは本当におまえとの関係のことで死にそうなほどつらかった」と言っていた。
僕は君なら志望校に合格するだろうと思っていた。
僕の思っていた通り、君は志望校に合格した。
だけど、僕は君を苦しめていた。
僕だってつらかった。
近くに居る君がとても遠かったから。
君から暴言を受けたから。
君が僕を嫌いになったから。
大学進学を機に、君と僕との物理的な距離も離れてしまった。
新しい環境での生活にも僕は慣れてきた。
だからこそなのか、ふと何かを考えるとき、君のことが今でも思い浮かぶ。
君にまた会いたいよ。
今でも君だけのための場所が僕の中にはある。