独り言の小瓶。
私、重ねてたなぁ。
あの人を。
あの子にも、父親にも。
代わりだったのかな。
間違った手の差し伸べ方をしてしまったあの子の二の舞にならないように。
欲しくてしょうがない父親からの承認を求めるように。
でも多分、彼もそうだったのだろう。
欲しかった言葉、して欲しかったことで できていたのだろう。
私もあの人にとっては代わり。
でも、代わりだけじゃなくてね。
鏡映しだったからでもなくてね。
多分、ちゃんと好きだった。
でも嫌いだった。
それでもやっぱり好きだった。
あの人もそうだったのかな。
そうじゃないほうが、都合がいいな。
何でだろ、これは、ずっと考えているけれどわからない。
でも、確実に言えるのは、
多分お互い欲しかったものの埋め合わせみたいに誰かの隣にいるやり方から進まないと、2人とも幸せには、なれない。
あなたは、きっとそれに気づいていない。
もう、2羽のうさぎさんじゃないよ。
2本足でしゃんと立って、
それで、もしまたいつかタイミングが合って巡り合わせがあったとしたら、
その時はまた別の転がり方をしましょう。