私は「生きていたくない」を抱えて何十年も生きています。
世の中では、生きていることに感謝しろ!とか生きているだけで幸せと思え!等々色々叫ばれています
が、生きていたくない私達にとっては意味をなさない、響かない言葉になります。正しさや当たり前が誰かにとっては、凶器のように苦しめるものにもなります。
色々いまだにもがきながらではありますが、誰かの言葉や何かの情報に振り回されず、とりあえずは人間の本能的な「生存」だけを淡々と考えようと思いました。生きていく上で、思えないことを無理やり思う必要も無ければ、美しい誰かの精神論を心掛けなければならない必要もない。
人として生きていると不安、苦しみ、恐怖・・それがあるのはごく自然で、その方が当たり前のような気もします。良い感情だけ感じることはできない。何をしても嫌な事は起きる時は起きる。思いだけではどうにもならない事の方が多いと思うのです。沸き上がる感情もまた意志だけではコントロールできない事があるのも自然だと思います。コントロールしようと思えば思うほど増幅したり、人間の感情は方法論で解決できるほど単純なものではなく、限りなく複雑なものだと思っています。様々な哲学や自己啓発本、精神論数えればキリがないほどの情報に溢れていますが、それでも尚、心を病んでしまったり、自ら命を絶つ人が増え続けています。結局は自分の中に腑に落ちなければ無意味なのかもしれません。
貴方の役にも立たない言葉ばかりではありますが、死にたい気持ちを持って生きていくのも自分なりの生き方だと思います。私もそう思って生きています。周りから見たらとても不安定な生き方だったとしても、死があるから生があるとも言えると思うのです。苦しみながら生きる辛さは計り知れないものですが、こんな私もまた死を隣に置いたまま生きています。