生き方が迷子になるのは自然なことです。また、間違えるのも自然なことです。なぜなら、人間は死ぬまで人生初心者だからです。初めてなのだから仕方ありません。常識だと、正しい生き方だと思われているものですら、せいぜい数十年の中で作られたものにすぎません。正しい生き方なんて、その程度のものです。間違うことに気を病まなくて大丈夫です。
本当にやりたいことが見つからないのは、よくあることです。なぜなら、可能性の全てを試してみることが不可能だからです。自身が経験したことの中に、本当にやりたいと思えることが見つかるならば、それはとても幸運なことです。やりたいことが分からなくても、やってみることが大切です。
目的地はどこにもなくて当然です。なぜなら、この世界に目的地は存在しないからです。目的地は自分で決めるもので、作るものです。でも、無理に決めなくてもよいのです。成り行きに身を任せてみることも時には必要です。
生きていることが無意味に感じて死にたくなるときはたくさんあると思います。それでもあなたに最期まで生きてみて欲しいと思います。
人生を間違ったとしても、後悔しながら生きたとしても、そうやって削られていく中で、あなたらしい形が出来上がっていくのだと思います。それはどんなものであれ、美しいものだと思います。
私は転職や離婚を経験し、何度も死のうと思いながら生きてきましたが、それでも生きていてよかったと思っています。出口のない暗闇でも、いつか目が慣れてくるので大丈夫です。その分からないという気持ちを大切にしてあげて下さい。あなたがよく生きることができるように祈っています。