あの事があるまでは、自分が中心とは言わないまでもそこそこ世間の中で居心地のいい位置にいたと思っていた。
ある日、どん底に落とされて、眠れない日が続き、同じことが頭の中でグルグル壊れたレコードのように同じことを繰り返すだけ。
それで毎日が過ぎていく。
心療内科で眠剤と安定剤をもらって、少し楽になった。
友達に相談して助けられた（と思っていた）
ネットで同じ境遇の人を探して話をした。
カウンセリングを何度も受けた。
メル友を探して、雑談をした。
宛てなく一人でドライブをして時間をつぶした。
楽器を始めてみた。
カヌーを試してみた。
キャンプサークルに参加した。
考えられる限り、色々なことを試した。
4か月たって、やっと分かってきた。
結局、人間は独りぼっち。
自分にかかわるのは、ごく一部のその時だけ。
その時が過ぎれば、またひとり。
たぶんこの先もずっと、この苦しみは変わらないのだと思う。
あのことさえなければ。
いまさら仕方がないこと。
