LINEスタンプ 宛メとは?

たったひとりの友達の信頼を失い、繋がりを失った。

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言いたいことを言いすぎて、友達の信頼を失ってしまった。


同じ趣味を持った、SNSで出来たすごく親しい友達だった。
イベントで顔を合わせてから、一緒にご飯を食べたり、イベントの時には同じ部屋で宿泊をしたり。
旅行だってするような仲の、今までないほどに特別な友達だった。

ここまで仲良くなった友達ははじめてで、私は甘えてしまったのだと思う。

最初は楽しいことや好きなことを語り合っていただけだった。しかし、仲が深まれば深まるほどに楽しいだけの話では済まなくなって、日々のストレスに関わる話をするようになった。
嬉しいことだと思った。そんな話をしてくれるほどに、自分のことを信用してくれているんだと浮かれていた。

何でも言い合える、唯一無二の友達だと信じていた。
建前とか一切なくて、ただただ言いたいことを言い合って、時にはぶつかって、でも最後には仲直りできる。

でも、それは自分だけだったらしい。


それは突然だった。
昨日までずっと連絡を取っていた友達から、突然すべての繋がりを絶たれた。
ラインも、ツイッターも、毎日使っていた通話アプリも、すべてブロックされていた。

(昨日の通話で、怒らせちゃったのかな)
(渡すもの、まだ渡してなかったからかな)

心当たりは、充分にあった。

昨日、私は友達との通話で言い過ぎてしまった。
友達が趣味や仕事のストレスを口にするようになって、私は受け入れつつも良くないと思ったことは良くないと口に出してしまった。
友達が何ヶ月と思い悩み、毎日言い続けている苛立ちを解消してあげたいあまりに、少し説教じみたことをしてしまったのだ。

友達に渡すと約束していたものを渡せずにいた。
いつまでに渡すといった期限を設けてはいなかったけれど、きっと友達はすぐにでも欲しいと思っていたのだろう。
転職直後で不慣れな環境でぐったりしていたり、年末年始であったり、すぐには渡せない状況が続いていた。

(どうしよう どうしよう どうしよう どうしよう どうしよう)

焦った。
こんなにも大切な友達は始めてだったから、失うのが怖くて怖くて仕方なかった。

必死にコンタクトの取れるツールを探した。
SNSはすべてブロックされている。連絡用で公開しているメールアドレスから連絡は取れそうだ。住所も知っているから手紙は送ることができる。

でも、今は話をしたい。
友達の声を聞いて、どんな感情を抱いているのかを知りたい――


ふと、以前郵送で送ってもらった時の伝票の存在を思い出した。
結果はビンゴ。そこには友達の携帯番号が書いてあった。

すぐに切られてしまうかもしれないけど、話すチャンスがあるのなら。
その一心で電話をかけてみれば、なんと友達が電話に出たのだ。
電話番号を交換していなかったことが功を為した。



しかし、和解に至ることはなかった。
会話はできたが、友達は既に私に対して失望しているようだった。


声を聞いた途端、勝手に涙が溢れてしまった。
大人げなく嗚咽を漏らしながら、『ごめんね ごめんね』と、何度も繰り返すことしかできなかった。

涙が落ち着き、何が不満なのかを尋ねた。
友達は、昨晩私が口にしたことを挙げた。

『暇だと嫌なことを考える余裕が生まれちゃうだろうし、もっと忙しくしたら楽になったりするんじゃないかな』

毎日数ヶ月間、同じような文句をずっと言うものだから、たまらず口に出てまったのだと思う。
改めて考えると、すごく酷い言葉を言ってしまった。友達の生活を侮辱する、最低な言葉だ。

『私が苦しくて限界なのを察さないで、頑張っているのに、暇なんかじゃないのに、もう一杯一杯なのに、そういうこと言うんだ』

友達はきっと間違っていない。
ネットで知り合い毎日のように通話しているとはいえ、私は友達がどんな生活を送っているのかなんて知りようがない。
私が知っているのは、友達は好きなことを生業として、フリーランスで仕事をしているということ。毎日のように同じような仕事をしている人間と通話をしながら、作業に取り組んでいるということ。

会社で箱詰めになっている私は、それが羨ましかった。
フリーランスは自分で仕事を調整できて、自分の好きな環境で作業ができて、ウマの合う同業者と仲良く会話しながら仕事をする。
コミュニケーション能力のない、社会不適合者な私はそれが羨ましくて羨ましくて仕方なかった。

だから、そんな棘でしかない言葉を吐いてしまったのだと思う。
羨ましいは、妬ましいと同義だった。

でも、仕事は仕事だ。
会社で働いている人間だって、フリーランスで働いている人間だって仕事をしていることは変わらない。
会社に働いている人には当然ストレスがあるけれど、フリーランスで働いている人にはフリーランス固有のストレスがきっとある。
私は妬ましさのあまり、そこまで想像力をはたらかせることができなかったのだろう。


興奮した友達はもうひとつ挙げる。

『提出物出すの、最近遅いよね?』

クリスマス頃、私は友達に提出物を求められた。
言い訳になってしまうが、先ほど記したように要求された時期は年末年始。更に転職したての環境下で、友達の求める提出物をそう簡単に出せる状態ではなかった。

しかし、精神が不安定な友達はそれを一刻も早く受け取りたかったのだろう。
一週間も待てないくらい、追い詰められていたのだろう。

私はそれを察することができず、無理をすることなく自分のペースで提出物を完成させようとした。
友達の苦しみを、理解しきれていなかった。

更に、友達の提出物への不満はこの出来事以前から溜まっていたらしい。

『今回のことだけじゃないよ。仲良くなってから、出すのがすごくルーズになったよね?締め切りギリギリとかもあったし』
『休職中だって時間あったはずなのに、ずっと先延ばしにして』

実際のところ、提出物を出すのがギリギリになっていたのは友達に甘んじていたわけではなく、自分の中にある葛藤が原因だった。
そう弁解しようと、限界を超えた友達に言葉が届くはずもない。

『私はずっと我慢して、我慢して、ヘラヘラ笑ってたんだよ?』

怒りながら時に失望したように笑い、友達は溜め込んでいた思いの丈をぶつけてきた。


『そうだね。あなたはすごく優しいね』
『ずっと我慢させていたね。ごめんね』


出てくる言葉はそんなありきたりなものばかりで。
友達の心を落ち着かせるような言葉は出てこなくて、なんて無能な人間なんだと自分に落ち込んだ。




会話の末、どうしても提出物は送りたいからと言ってツイッターのブロックだけ解除してもらった。
もちろん、フォローが返ってくることはなかった。
DMで提出物を出すと約束したけれど、友達にフォローされないとDMは送れない設定になっているようで、出せる環境にはならなかった。

その旨を伝えるためにもう一度電話をしてみると、着信拒否になっていた。
どうやら、友達はもう連絡を取り合うつもりはないらしい。



友達と繋がる残りの手段は、メールアドレスと住所。
せめて出すと約束した提出物であるデータだけは渡したい。たとえ友達がそれに目を通さなくても。
これは友達との約束を破りたくないという、私のエゴだ。

はじめてここまで仲良くなった友達を、正直失いたくない。
今もどうしたら再び言葉を交わせる状況に戻れるか、ずっとずっと考えている。
おそらく『依存』というやつなのだろう。

しかし、友達の『話したくない』という意思を蔑ろにもしたくない。
私の存在がストレスになってしまうからこそ、ブロックや着信拒否をしているのだろうから。

友達は過去の会話から察するに、良くも悪くも根に持ち続けるタイプだ。
以前軽くいった冗談でさえ真に受けて、何年経ってもそのことを掘り返すような人だ。
きっと許しはしない。たとえ仮にこの先仲直りしても、一生何かにつけて文句を言うだろう。

今までのような関係でいるつもりはないと言った。
友達の怒りや悲しみも受け止めるし、今後は素直にその感情をぶつけて、我慢しないで怒るときは怒っていいからと言った。
そんな友人も受け入れるし、そんな貴方と友達になりたいと言った。

きっと、届かなかったのだろうけど。




友達への提出物、送ってもいいのかな。
送ってもいいならメールと手紙、どっちで送ればいいのかな。
期間は今すぐじゃだめなのかな。どれくらい時間を置いたらいいとかあるのかな。
たったひとりの大切な友達、失っちゃうのかな。

何時間もかけて友達を思いながら完成させた提出物を眺めながら、そんなことをずっと考えてる。
この手紙をここまで読んでくれた人がいたら、一緒に考えてくれたら嬉しいです。
196485通目の宛名のないメール
小瓶主の返事あり
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お返事が届いています
名前のない小瓶
(小瓶主)
お返事ありがとうございます。
ずっと不安や苦しみによる涙ばかりでしたが、ななしさんの優しいお返事に解放されるような別の涙が出てきました。

今回のように人との間でトラブルが発生したのが初めてで、どうしたら良いのか分からなかったのですが、ななしさんのお返事をいただいて少し落ち着きました。
ななしさんの仰る通り、相手の気持ちを尊重して送ることは控えようと思います。

自分があんなことを言わなければ・しなければと悔いていたのですが、お互い合わないことがあってその積み重ねの結果起きたのであって、どちらかが一方的に悪いわけではないのだと気付かされました。

私は私で相手の考えや姿勢が合わなかったからこそ、その人に寄り添った言葉を返すことができなかったんだと思えるようになりました。

相手は今回のように何度も人と繋がりを絶っている人間なので、今後相手から連絡が来るかは分かりません。
しかし、今回の出会いも糧にして良い友人と巡り会えるよう、私は私の人生を生きていこうと思います。

素敵なメッセージを本当にありがとうございます。

ななしさん

どうしてもあなたが提出したいのなら、そのデータをUSBなどに入れて住所に送るという
手もあるとは思います。
しかし、相手にも相手の気持ちがあるので、それを尊重してもうそっとしておいてあげるというのもあるんじゃないでしょうか?

もしくは冷静になった相手から連絡が来てからとかでもいいんじゃないかとも思います。
来なければ来ないで仕方ない。

どちらかが一方的に悪いわけでも無く、小さな積み重ねが人間関係を壊してしまうという事はよくあります。同じようにしていても相性が良い人だとスムーズに行く事もあるのです。

私もそういった事を繰り返してすごく仲良かったのに離れて行った人達もいれば、長く続いている人もいます。

またあなたにあなたの良さをわかってくれる良い友人が出来ますように。
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