「 …なんで、生きてるんだろう。 」
肺に溜めた二酸化炭素と、なにかを吐く。
それでも、胸には重く穢らわしいものが残っている。
先生、または親が言った。
「 普通でいい。普通でいなさい。 」
では、普通 とはなに?
成績が平均であること?病気や障害でないこと?
体と心の性別が一致していること?
人は、自分の都合のいいように動く。
誰だってそう。その時に使われるのが「 普通 」だ。
自分を普通と正当化することで、自分の立場に安泰をもたらそうとする。
でも、普通は存在しないんだ。
我々が語る普通は、一般論。みんな同じように考えてる事だ。でも、自分の都合に使う普通は、自分がその環境や人間関係の中過ごす中で植え付けられた、育てられた自論である。それを人間は理解しないといけないはずなんだ。
人はみんな、孤独が嫌いだ。1人が怖いんだ。
人と違うのが恐ろしいんだ。
だから本当は、みんな同じなのに、
何故か手を取り合おうとしない。なぜなら、
それを知ろうとしないからだ。自ら遠ざけるからだ。その代わり、相手を蹴落とし、自分が上だと安心する。
そう、人間が1番存在してはいけないんだ。
心が発達しすぎたのだ…
この世界をより良くするのは無理だと思う。
全て一からやり直すことだけがより良くする方法だ。だったら、より良くしなくてもいいから、これ以上、傷つく人が少ない世の中にしよう。それができるような、人を増やそう。考えよう。
そうしたら、誰もが幸せになるのにと、書き留めて、
「 明日が来ませんように。 」と、
願いながら眠りにつくのであった。