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皆がお化けに仮装し、お菓子を求めて夜の町を彷徨い歩く。そんなハロウィンの起源は何処に有るのだろうか問われて答えられる者は、その知識を誇れるでしょう。

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皆がお化けに仮装し、お菓子を求めて夜の町を彷徨い歩く。
そんなハロウィンの起源は何処に有るのだろうか問われて答えられる者は、その知識を誇れるでしょう。
何せ、多くの人はこのイベントが何を意味するのかを知らないのだから。


ハロウィンは、ケルト文化を起源とする祭りの一種である。ケルト文化をしっかりと定義するのは少々骨が折れるが、地理的にはイギリスやアイルランド、スコットランド辺り、言語的にはゲール語が基準となるだろう。とはいえ、ゲール語自体も多様性があり、一言では語りきれぬものであるということは留意しておかなければならない。

ケルト文化には、サヴィンという季節の祭りがある。
これは、夏が死を迎え新しい冬がやってくるという、季節の境目を祝うためのものである。
(ここでいう「祝う」という言葉は、一般的な意味である「祝福」を指すものではなく、超自然的なものを「奉る」というもの)
この祭りは11月1日に行われ、新しい季節、そして新しい年の始まりを意味するものである。
つまり、古き日のケルト人にとっての新年は、11月1日にあったのだ。

季節が切り変わるこの日は、現実を過ごす人々の世界と超自然的な世界が入り混じる。
精霊や妖精、神々、そして死者が、我々人間と同じ世界に顕現する。これこそが、今日のハロウィンにおける「お化け」のイメージの源流と言えるだろう。

よく、ハロウィンは日本におけるお盆のようなものである、というように表現されるが、俺はこの言説に異を唱えたいと思う。
何故なら、日本文化の指す「死者」とケルト文化のそれとは、意味が若干異なるからだ。

日本の妖精研究の第一人者である井村君江によると、妖精の源流として①元素の精霊②擬人化された自然③古代の神々④死者⑤堕天使⑥祖先の霊を上げている。
死者は死後、地下の世界(ケルト神話ではテル・ナ・ノグ等と呼ばれる)へ行くという。そして、ケルト神話ダーナ神話群では、人間との戦いに負けたダーナ神族は地下に移り住んだという。
アイルランドにおける超自然的な存在は地下という「異界」と深く結びついており、そこで混同された観念は妖精という一つの概念に昇華され、ケルト文化に深く根付いている。

簡潔に言うと……
日本の「知り合い」の範囲の死者を出迎える風習とは異なり、死者を含む異類の集合体を向かい入れるということだ。


結論。
今年の俺にとっての新年は11月1日!
何故なら、アイルランドの民話や妖精の研究に没頭しているうちに、ケルト文化が大好きになってしまったのだから。
さあ、卒論もいよいよ大詰め、ラストスパートも頑張るぞ!

ということで、アイコンもハロウィン風に変えてみた。
厚塗りって難しい。

ここまで読んでる人いないと思うけど。
運営さんも本当にお疲れ様です。
こんな長文を送りつけて申し訳ない。
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