僕の現在位置です
ネットの海を漂っていると「ん? なんか変じゃない?」という表現に出会うことがある。
直近で見かけたのは「自分語り有難うございました」。
これの派生型として「きょうは長々とお話しいただき~」「細々としたことまで教えていただき~」など。
他にも数多あるけど。
共通するのは、発信している側にはこれっっっっぽっちも悪意がないということ。
だからすれ違いで済めばまだしも、その一言で関係が終わってしまうほどの溝が生まれて、発信した人は「?」「なにか悪いこと言ったかな」ってなることもある。
自分語り=頼まれてもいないのに自分の体験経験をタラタラ話すことだけど、自分語り有難うなんて言われたら、語った本人にしてみれば「お前の話はつまんねえんだよ or 退屈なんだよ or 興味ねぇよ」というメッセージ? と感じてしまうかも。
長々と~も同じ。こっちはもっと直接的な表現だから、受け手によってはショックかもね。
細々としたこと=枝葉末節と捉えることもできよう。要するに「細けぇこたぁいいんだよ。簡潔に話せ」と言われているように感じるかも。
思うに、この手の齟齬は、受け手の問題というよりも発信側の言葉の選び方がまずかったということなんじゃないかと。
その場に合わない表現、厭味と捉えられかねない言い回し。
ネットの海だけじゃなくリアルワールドでも、聞いていてハラハラしてしまう。
自分語り有難うございました
↓
体験談を有難うございました
きょうは長々とお話しいただき
↓
きょうは長時間にわたってお話しくださり
細々としたことまで教えていただき
↓
詳らかに教えてくださり
こんなふうに書いたり言ったりすれば、自分の意思が相手に伝わりやすいし行き違いも生まれにくいんじゃないかと思うんだけど、どうだろうか。
追伸:
最近ある人から指摘を受けた表現。
上にも書いた「他にも数多あるけど。」
「数多ある」は「数多くある」の脱字なのではないか? とのことだった。
……誠に遺憾である。
「数多(あまた)ある」という表現を知らなかったんだろうか。ある程度の人なら分かりそうだけど。
数量的には 数多の>数多くの になると思って僕は使い分けている。
数多の=星の数ほどある、数多くの=数えられる程度には多い、みたいなイメージ。
こういうことが「自分語り」なんて言われてしまったり?
「たり」は通例2回使います、なんてね?
ハハッ!