LINEスタンプ 宛メとは?

音楽を聞いたり映像作品を見たりして鳥肌が立った経験のある人、いるかなぁ。職場の同僚がふっとそのことを口にしたんだ。科学的にも証明されつつあるみたい。そんなはなし。

カテゴリ
僕の現在位置です

今日は水曜だけどオフの日。
久しぶりにゆっくりできる! のんびり食事もできるね。
オフ最高。

こないだ、職場での話。患者さんとの面談が終わって、同僚と立ち話をしてたときのこと。
不意に彼がこんな話をしてくれた。
「音楽や映像作品を見聞きしたときに、その感動から体じゅうの身の毛がよだつように鳥肌が立つことが何度もあるんですよ。先生はどうですか?」と。
いや、正直な話、職場に同志がいるとは思いもしなかったね……。びっくりした。
「先生呼びはだめですって、僕は医師じゃないし。そう、それで、『音楽とか映像で鳥肌』は僕も何回もありますよ。もしかして、小さい頃からずっとそうじゃないですか?」
「ですです、そうなんです。でも、今まで同種の人に会ったことないんですよね。たぶんこれ、分かってもらえない感覚だから話しても意味ないかーって」

やっぱり。
物心ついた頃にはそうなってるんだ、なんだか安心してる自分がいた。

通ってた幼稚園が情操教育に力を入れてるところで、今でも地元では人気の園。
情操教育といっても躾ではなく、子どもの豊かな感受性や審美眼を伸ばす方向の。
実際にいろんな物事を体験したし、その記憶がブルーレイディスクのように鮮明に思い出される。
しかし。
そういった教育の結果、音楽や映像から感動を得、鳥肌が立つようになったわけじゃないのは確か。
自分自身、なにか物事を体験するたびにこの《鳥肌特性》のチェックやレビューをしてたような気がするのだ。

母方の祖父から5歳の誕生日にプレゼントされた FAIR MATE のモノラルラジカセ。CR-101。
(FAIR MATE を知ってる方はかなりの機械マニア)
母に生テープの在り処を教わった僕は、さっそく説明書を片手にあちこち押してみる。
カーステレオでエフエム東京(当時は TOKYO FM とはコールしてなかった)をよく聴いてたから、ダイヤルを回して指針を 80 に合わせれば、「おおーいつもの交通情報が聞こえるー!」と感動して鳥肌が立つ。
そして意味もなくそれをテープに録音して、「ふふふ」と納得・自己完結。
いま思えば変な子どもだったよね。

幼稚園児だったあの頃、車の中で聞く音は、テープかラジオ主体。
車載 CD デッキは、音飛び対策をしなきゃいけないから値段がすごく高くて、高級車のほかは普及してなかった。
テープに入ってたのは大抵、母の好きな荒井由実か五輪真弓の歌。
ラジオはエフエム東京、たまに bayfm。昔は高い建物が少なかったから色んな局のラジオが聞けたんだ。
あるとき「FM 放送と AM 放送で音が違う、FM のほうがきれいな音がするのはなんで?」と母に尋ねた覚えがある。
電波の種類が違うからだと言ってた。

小学1年生のときに英検5級に受かって、そのご褒美に、松任谷由実のアルバム「THE DANCING SUN」を買ってもらった。
初めての自分の CD。
ラジカセでも聞けるようにしたいよなーと思い、ステレオセットで CD からテープにダビングするやり方を母に訊いて、やってみた。
ダビング作業そのものも面白かったけど、大出力・高音質のステレオセットで鳴らす CD の鮮烈な音にブルッと震えて、「テープとは違う!」と感動したのを覚えてる。

実はさっきもそうだったんだ。どうやら《鳥肌特性》は変わってないようで。
ドリカムの90年代の歌「すき」という 8 cm シングルを、机の横のオーディオでプレイ。
小学生のころ相当に聴き込んだ曲だけど、30代になった今、もう一度聴いてみたら感想変わるかなって思って。
邪魔がないようにスマホを機内モードにしてから、リモコンの再生ボタンを押す。
生ピアノの一音目、出音の部分から感じ取れる質感、ハンマーがピアノ線を叩く映像、スタジオの湿度。
吉田美和の伸びやかな声と共に、哀しい旋律から色々な情景が脳裏に浮かぶのを感じながら、ゾワゾワーッと来たのだった。

✼••┈┈┈┈┈┈┈••✼

後日、同僚と一緒に論文を当たってみた。
南カリフォルニア大学の研究班の報告によれば、この「音楽を聴くと鳥肌が立つ」現象を体験する人の割合は、推計で人類の4パーセントに満たないのだとか。
音楽のソース(コンサート会場に行く・スピーカーやヘッドフォンで CD を聴く・自分で楽器を演奏する、等)は、ここでは問わない。
たぶん調査対象者に偏差があるから「4パーセント」っていう数字を鵜呑みにはできないだろうけど。

ヒトの脳の両側、側頭葉には聴覚野がある。
ここでは、聴神経から届く情報を周波数(x)・振幅(y)・時間軸(z)の3次元成分に直して処理してる。数学で言うところの FFT、高速フーリエ変換に似てる。
(聴覚野はヒトの脳の部位でも最高レベルの中枢神経系で、それ故、障害されたときの機能損失は計り知れない)

たとえば、左右の耳から入ってきた音(空気の振動)を比較・解析して、振幅方向の波に違いがあれば「左と右で音量に差がある」とわかるし、時間軸方向の波に違いがあれば、到達時間の差から音源の位置や形(点なのか面なのか)を推定できる。
この左右差は、閾値(ある一定の値)以下であれば脳の補正機能で“無かったこと”にできるから、人間はそれを「慣れ」とか「誤差の受容」といった高度な概念でもって処理するし、そこを超えるような差は「違和感」として知覚するというわけ。
脳ってすごいじゃん。
そして、音の処理に FFT みたいなことをやってるっていうのは、ヒトの脳が「ゼロ」と「イチ」で動いてる、バイナリデータの計算で成り立ってることの証左でもあるんだよね。

もっとも、今回の研究報告で重要なのは、人類の4パーセントっていう稀少性よりもむしろ、こっちの話だと思う。
「音楽で鳥肌が立つ人」の脳では、聴覚野と報酬系をつなぐ神経線維(≒ニューロン)が非常に太いそうなのだ。
聴覚野で処理された音の情報が、脳の前頭前野にある眼窩前前頭皮(がんかぜんぜんとうひ、ここがヒトの報酬系といわれる)へ、ほぼそのままの形で伝わることでドパミンが多量に分泌されて、感動・感激・感涙、その先にあるカタルシス・浄化といった一連の様相に繋がっている可能性が示唆される、とあった。
で、この神経線維の太さはどうやら先天的に決まるもののようで、今まで音楽を聴いて鳥肌が立つことがなかった人が、ある日を境に鳥肌が立つようになることはおそらくあり得ないとのこと。

ほえー。
音楽を聴いて感情が生まれて、それを皮膚感覚として認知するということ自体、限られた人しか体験しない……だから理解されないんだ。
彼が言ってた「分かってもらえない感覚」。
なるほど、いや、僕はそこまで周りに訊いて回ってたわけじゃないから、他人が自分と同じかどうか、そこまで気にかけてなかった。

《鳥肌特性》は、果たして“特殊”なのか――。

音楽や映像に見え隠れする精神性や憧憬を感じ取り、共感し、自分なりに解釈したり再定義したりするのも、人間だからこそ持ちうる資質。
人間を人間たらしめる要素の一つというか。
いずれにしても、同僚との共通点が見つかったことは今年一番の収穫かも。

♪蝙蝠 / Arika
215860通目の宛名のないメール

お返事をください

この小瓶にお返事をする
誰でも無料でお返事をすることが出来ます。
お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います。
※宛メは受け止めてあげる場所です。否定や批判のお返事はしないでください。
お返事が届いています
月魔知兎🌕️🐇
つきまちうさぎ🌕️🐇

音楽や 映画の世界に耽溺し、感極まって 涙を流したり、動悸がしたり……
((♥️))🐰💦
ーというのは ありますけれど、『トリハダ』となると、どうだったでしょう?
🐇❓️

…子供の頃、1人の時に『世にも奇妙な物語』のテーマ曲が テレビから流れてくると、ゾワッとしたことはありますけれど……
あれは、少し 違いそうですね😅💧

一番 感動したのは、『オペラ座の怪人』でしたかね…。
🎭️🌹
(わりと最近の、ミュージカルっぽい映画のやつです。)
よく、スケートなんかでも 流れますけど…

もともと ファントム好きで、子供の頃から 大好きなお話だっただけに、あれは めちゃ感動しましたね…
🌹🐇~♪

ななしさん

多かれ少なかれみんな立つものだと思っていたのでとても驚きでした。おもしろーい!

ななしさん

え、たった4%なんですか?
調べたらもっといそうですね。
私もそうですから…汗

ななしさん

こんばんは。

「音楽や映像で鳥肌が立つ」、あります。
「総毛立つ」の方が個人的にはしっくり来ます。
(言葉のチョイスにこだわるのは、過去に翻訳の仕事に携わっていたということもあります。+強迫観念持ちです)

かなり専門的なお話のようで、詳細への言及は避けます。

さらに凄い、というより恐怖感すら覚えたのが、「心を奪われる」という体験・体感です。
具体的な人物を挙げるのが話が早い。
ちあきなおみさんの『朝日のあたる家』を聴いた時、第一声から上記の状態になりました。
歌唱力、並外れた表現力、加えておそらく倍音の持ち主。

倍音を分かりやすく(簡単に!)説明している書籍、どこかにないかな…。

ななしさん

ありますよ
合唱で全国大会常連の学校の入学式にて
先輩達の歌声を聞いたときに鳥肌たちました
あまりにも美し過ぎると怖いという感覚になった日
周りも同じように感じてるんだろうなと思ってました

ななしさん

読ませてもらいました。わたしも音楽で鳥肌が、理解できます。共感できます。

ななしさん

FFXのオープニングですかね。名セリフとザナルカンドにてのピアノ曲で物語の世界に入ってましたね。

他にもビーバップカウボーイ天国の扉であのひょうきんなスパイクが、火星最大の賞金首ヴィセントと死闘を繰り広げるシーンとか。ヒートアップしますね。

鳥肌が立つ時って、自分は真剣なものを感じるとよく立つように思います。凄く専門的な小瓶ですね。勉強になります。

ななしさん

え?
この小瓶を読むまで、ごく当たり前の現象だと思ってました。

音楽(特に生の歌声や楽器の音)を聴いている時に、なぜかゾッと鳥肌が立つような感じになることがあるなぁと。
”感動した”というような意識はなくて、いつも「なんでだろうな~」というくらいの認識しかありませんでした。
(もしかしたら別物かな?)

ともかく、そんな稀有な反応だったとは驚きです。
この小瓶にお返事をする
誰でも無料でお返事をすることが出来ます。
お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います。
※宛メは受け止めてあげる場所です。否定や批判のお返事はしないでください。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。

宛メのサポーター募集
お知らせ
お知らせ一覧
宛メサポーター募集 宛メで音楽 宛メコラム 宛メのアドバイザー石渡ゆきこ弁護士 宛メのアドバイザーいのうえちかこ(心理士・カウンセラー) 悩み相談ができる相談所を集めたサイト 宛メ本 小瓶に手紙を入れて流す
宛メについて
宛メのこころえ(利用者さんの言葉) お返事のこころえ(利用者さんの言葉) 宛メに参加している人たち(利用者さんの言葉) 宛メとの出会い(利用者さんの言葉) 初めての方 Q&Aヘルプ 宛メ、サポーター募集! 運営委員のご紹介 運営委員ブログ 特定商取引法に基づく表示 お問い合わせ 運営会社
twitter & facebook & instagram
フォローやいいね!すると宛メの情報が届きます。
緊急のお知らせなどもこちらから配信しますので、ぜひ登録をお願いします。
Follow Me