ななしさん
差出人様の提示された『終わりの条件』には少し無理のある箇所が見られるように感じます。
地球及び太陽の爆発に関してですが、太陽のような軽い星は星そのものが『爆発』することはなく、地球も同様です。
(太陽表面の爆発である『フレア』によって、ということでしたら社会が終わる要因になりますが)
太陽の接近の手段については不明ですが、考え得るもっともメジャーなものとしては、赤色巨星化でしょうか。
大きくなるので、距離が近くはなりますね。
しかしこれも早くて約40億年後のことだと言われています。
対して、人類の誕生は約20万年前です。
……文字通り桁が違いすぎて、社会が存続する気がしません。
というわけで、差出人様のおっしゃった要因の中で、もっとも蓋然性があると言えるのは『彗星衝突』ではないでしょうか。
こちらであればスイフト・タットル・キウチ彗星が、将来ほぼ確実に地球または月に衝突する、ということです。
この彗星の周期は133年ですので、想像可能な年数での終わりもあり得るかもしれませんね。
差出人様は挙げていらっしゃいませんが、人為が社会を終えさせる可能性は割に高いと思います。
案外、危険性の高いウイルスの流出だとか、ずさんな放射性廃棄物の処理だとか、そういうことが要因で少しずつ社会は終わり始めるのかもしれない。
資源の最後の一滴を争うくらいの余力があるのなら、まだまだ社会という機能は元気に働いているのでしょうね。
積み上げるのは手間も時間もカネもかかります。
しかしそれを崩すならば、手軽・早い・安い、の三拍子揃った方法が採れます(これはまあ、あくまで比較の問題です。たとえば、今いる全人類で世界を壊して回るとしても、今まで社会を造り上げてきたヒトの数には及ばないだろう、とそれくらいの話です)。
社会に意味はないでしょうか。
歴史の重み云々の話ではありません。
いわゆる未開と言われる人たちも社会を形作って生きている。
それどころか、アリも社会を形成します。
大仰なので詳述はしませんが、社会というものが存在すると、一個体を維持する機能を高めることができます。
社会を失ったとして、本当にヒトは生き延びられるのでしょうか?
人間からの視点でいえば、社会にはある程度意味はあるかと存じます。