今だからわかる過去の苛めの真相のはなし。俺はかつて小学校高学年から中学にかけていじめをうけていた

俺は、かつて小学校高学年から中学にかけていじめをうけていた。
日常的に男からは理不尽な理由で暴力を受けて見下され、はめられたりしてひどい目にあったこともある。
女の子からは覚えのない噂を流され常に嫌な目で見られ避けられたうえに暴言が絶えなかった。
時には不登校にもなりかけた。自殺も未遂に終わったがしたこともある。
先輩からは気に入らないからとボコボコにされ、後輩からもなめられて情けない姿をさらされて
嫌で嫌でしょうがない日々がそこにあった。

しかし高校に進学したある時、そのいじめは自業自得であることに気が付いた。
暴力を受けていたのは当時気弱で口下手だった俺がとある男子の鞄を蹴ってしまった事を謝らなかった事が始まりだし、
ひどい目にあったのだって弱い立場にある身なのに後先考えずに調子に乗った俺の責任によるものだし
女の子からだって今だからわかるけど当時異性の扱い方に関して無知だった俺が女の子が引くような事をやらかした事がきっかけだし
先輩だってそりゃあ弱いくせに慕わない調子に乗ってる後輩がいればイラつくだろうし
後輩からだって先輩のくせに馬鹿で情けないんじゃそりゃいい的だ。
思い返す度、いじめられていた原因が自分にあることに気が付いて、なんというか過去の自分にものすごい苛立ちを覚えている。
もし、過去の戻れるならそのころに戻って過去の自分に一言、
調子に乗るなと忠告し、聞かないならば嫌でも覚えさせるために己の手で過去の自分をフルボッコにしていたと思うくらいである。
おかげで高校からは人付き合いというものを学び、弱い人から強い人まで幅広く交友を持ち、中立の立場を保つ努力をすることで
完璧とは言えないが充実した高校生活を送ることが出来た。

そこでもし、これを読んでいる人の中でいじめをうけている、もしくは逆に他人をいじめている人、または進学後の自分の立場について悩む人がいたら聞いてほしい。
まずいじめられている人。
いじめを受けている原因が何なのか、一度真剣に考えてみてほしい。
そのいじめは本当に理不尽なものなのか、ひょっとしたら過去の自分の過ちや性格が原因で起こったものかもしれない。
もし原因が分かったなら一度勇気を出していじめている当人に言ってみよう。もしかすると和解出来るかもしれない。
しかし本当に原因が分からず、本当にいじめている側の気分等によるものなら、自分の一番信頼している人か先生に相談しよう。
人はそれをチクリは卑怯だと言うけれど断言しよう、チクリは正義だ。恥じるものじゃない。
チクったら覚えとけと脅迫されたらそれもチクってしまえばいい。ひどい事をされたらガンガン訴えてしまえ。手段は問わない。
要は“いじめると面倒くさくなる存在”になる事を目指すといい。俺はそうして乗り切った。
あ、「自殺してやる」とか「殺してやる」とかは言わないほうがいいぞ。逆効果になる恐れがある。

次に今いじめをしている人、自覚がない人も一度考えてみてくれ。
俺はいじめをしている側の中には、事情があるパターンがある事を知っている。
親族が死んでしまって心が不安定だったり、親の性格だとか育て方に不満があったり、友達に裏切られたり
それで、他人をいじめることで無自覚にストレス等を発散していたりしている人がいる。
その場合、その事情を色々な人に把握してもらおう。場合によってはいじめより大切なものが見えるはずだ。
そして、本当に自分の気分でいじめをしている人に告げる。
いじめをやめろとは言わない。ただ、相手を選んでほしい。
俺はいじめをうけていた人間だが、今では逆にいじめをうけていて良かったと思っている時がある。
何故なら、もしいじめを受けていなかったら今も調子に乗って自分の間違いに気づかずに間違った人生を送っていただろうからだ。
ただ、いじめは例えると劇薬だ。一歩間違えば相手を死に至らせる。しかし中にはそれをきっかけに強くなった人間もいる。
自分の弱さを悔いて強くなった人間もいれば、コンプレックスが元で成功した人間もいる。
つまりはそういう事だ。“間違った調子の乗りかた”をしている人を標的にしてほしい。
間違ってでも夢や将来を壊すようなことは絶対にするなよ。

そして最後に、立場について悩む人だ。
断言しよう。“中立の立場になる事を目指せ”
要は弱者とも強者とも仲が良い繋ぎの存在。
分かりやすく言うと、
「○○さんって○○さんとも交友あるよねー、ねぇ、その子ってどんな子なのー？」と聞かれる存在になろう。
俺は高校時代その立場のおかげで楽しめたし、安心して過ごすことができた。
実際なるのは難しいけど、上手いこといけば学園日常４コマ劇場の主人公のような生活が送ることができるぞ。

長々と綴ったが、もし何言ってるか分からなかった人の為に一言でまとめると。
「人生という自分自身が主人公の物語は自分自身で創れ」
物語は自分自身で紡ぐものだ。他人の物語を勝手に創ってはいけない。ましてや壊すなんてもってのほかだ。
そして、自分が望む物語にするなら、自分自身で考えて行動を起こせ。BUT ENDやDEAD ENDは嫌でしょう？
目指せ、自分のTRUE END。