この文章の内容は、人によっては自分勝手だ、とか、自業自得だ、と感じられるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。また、ひじょ〜〜に長文です。ごめんなさい。
私は高校2年の理系男子です。率直に言うと、学校に行きたくありません。宿題が理由で。
(以下、自分語り)
私は小学生の頃は優等生でした(大人の顔色をうかがっていただけですが)。自分で言うのもなんですが、周りより勉強もできました。勉強ができたせいで、「いつもきちんとしていなければならない」というプレッシャーを勝手に感じていました。そのせいか、宿題として出されていた自学は、夜中布団にくるまりながらでも終わらせ、毎回きちんと提出していました。
そのまま私は受験せず、公立の中学校に進学しました。最初「勉強なんて楽勝だろう」とタカをくくっていましたが、中学2年の時、数学のテストで80点を取ってショックを受けました。今思えばそんなに低くはないのですが。そこで一念発起して勉強するぞ!となればよかったのですが、勉強しなくてもいい点が取れたときに構築されたスカスカのプライドが邪魔をして、勉強は放棄し、部活(野球)にのめり込んでいってしまいました。その内に宿題も出さなくなっていきました。中学の宿題が、完璧主義の私が完璧にこなせる量を超えたからだとおもいます。
1回出さなくなったらもう終わりです。まったく宿題をしないようになりました。しなくなれば、先生が怒るのは当然です。優等生だった私が、みんなの前で怒られたり、職員室前で居残りさせられたり、提出しなさすぎて部活が停止になったりすると、その情報はすぐに周りに伝わり、私の耳にまでも届きました。それは世間体を気にする私にとって、物凄く、物凄く苦痛でした。居残りさせられている姿を見られたくなくて、学校のトイレの中で泣きながら宿題をしたこともあります。
中学の頃は生徒会もしていたので、それが余計にプレッシャーでした。
そして私は不登校気味になりました。先生に怒られたくないから学校を何十回も休みました。周りの人は心配してくれましたが、同じ境遇の人は誰ひとりいなかったので、孤独でした。一度自殺未遂もしました。
学力もどんどん下がり、友達を馬鹿にするような発言かもしれませんが、数学に至っては野球部内で最下位になりました。
そんな精神ボロボロで、学力もなければ信頼、すなわち内申点もない私は、地元の平々凡々とした進学校に通い始めました。
「ここからは絶対勉強するぞ!」と意気込んだのを覚えています。数学は高校から得意になり、友達に質問を受けることもしばしばありました。国語に関しては、小学生の頃に本を読み漁っていたおかげで苦手意識がなく、全国2桁になったこともありました。ほかの教科でも、正直勉強しなくても高校内では上位にいることができました(ここでまた中学の頃の傲慢さがでてきました)。全国に目を向ければ話にならない程度でしょうが。
そのままいけばよかったのですが、高校2年になって、中学の頃の癖が再発します。宿題を出さなくなりました。やはり先生に怒られたくない、最早先生に会いたくなかったので何回か学校を休みました。今日も休みました。親はズル休みだとわかっているので、最初は怒られました。でも後でなぜ行きたくないか聞いてくれました。しかし、あしたは学校に行かなければならない、宿題を出さなければならない。その事実は変わりません。
そんな現実から逃れたくて、たまの気晴らしに登山や自転車の旅をひとりでします。でもやはり現実は変わりません。苦しい現実は変わりません。
なら宿題すればいいじゃん、と思われると思います。でもできないんです。ただのわがままでしょうが。おそらく、みんなと歩調を合わせたくないという意味不明な、自分勝手な思考があるのかもしれません。もしくは、自分は特別でありたいという思考かも知れません。実は自分でもよくわかっていないんです。宿題をすれば楽になれるとわかっていても。
こうして書き込んでいる今も不安で仕方ないです。化学の宿題がまったく終わっていません。呼吸すら苦しい。
私は社会不適合者です。一律強制の現行の教育体制が悪い、といつも社会にたてついています。そんなことしても何も変わらないとわかっていても、たてついてしまいます。そうやって合理化しないとやっていけないからです。
そんな私にも、天文学者になりたいという明確な夢があります。でも、天文系を学べる大学は、偏差値が高い大学に絞られます。今のままでは受からないことは明白です。
私はとうとう立ち行かなくなりました。夢に突き進みたいのか、社会に出るこのレースから抜け出したいのか、わからなくなりました。親孝行はしたいけれど、こんな状態じゃ社会に出ることすらままならない。いっそ山奥で暮らして、ぼーっとしたり、好きなことをしたいのかもしれません。
まだ私が生きているかどうかわかりませんが、このメッセージを見て、同じような境遇の方が「私と一緒だ」と共感していただければ、このメッセージに意味が生じます。あなたに届くことを願っています。
明日も生きようとは思いますが、周りの人が言う「死んじゃダメだ」という言葉がひどく無責任で、残酷に感じられます。そんなに死ぬことが許されないのか。
時々、幸せだった小学校の頃を思い出して、泣いたりします。死んだら戻れるのかな、なんてことも思います。
努力をしないことが認められる世界に生まれたかったです。
これで、私の短い人生の中で経験した辛いことはあらかた書いたつもりです。まとまっていない長文にお付き合い頂きありがとうございました。
最後に、私の心情を吐露できる場を与えてくれた、宛名のないメールの管理人の方に最大限のお礼を申し上げます。
名前のない小瓶
53170通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
私は公立の中学校から進学校に行って、高校生活が始まる前の春休み宿題がきちんと終わらせられない。高校生活が始まると宿題も毎日複数の授業で出て、それに対応することからくる羞恥心で不登校になりました。。
一念発起して、部活が盛んですが、偏差値が20低い学校に翌年入りました。
宿題もほぼないか次の授業の始まる前の休み時間で対応できました。
中間、期末試験も当日に早く行けば、成績上位になれました。
自分でやらない行けないと思うことやれずにいて、羞恥心と自己肯定感の低下から長期休むこともありながら、なんとか出席日数は満たすことができ、卒業できました。
大学には理解のある先生の助けもあり、上位の国公立大学に進学しました。
が、宿題ができないのは変わらず中退しました。。
周りに仲間を作ることが大事だと思います。宿題は友達の丸写しで構わないし、先生と交渉して宿題はやれないが、定期テストの点が良ければ、それなりの評価をもらえるようにお願いするのもありです
大事だと思うのは自分のやりたいこと以外はちゃらんぽらんでよくて、進級できれば御の字と考えてみてはいかがでしょう?
天文学者になりたいなら、大学の教科書を読んだり、学会誌(学会に入るのに資格は基本いらないです)を入手して読んでみたり、論文を読んだり、海外の天文の雑誌を読むのもいいと思います
また学会の発表会みたいのものも聞きに行くのもいいと思います(こういうのも資格入らないです)。また大学の図書館も一般に開放している場所もあります
必要なことはちゃらんぽらんに時間を少なく最低限こなし、天文学のことに時間を使ってみてはどうでしょうか?
ななしさん
あなたのメッセージを読みました。
そのメッセージの隅から隅までまるで自分の体験と酷似しており、深い共感を感じました。
最初は少しの気のゆるみからほつれ始め、小さいと思ってたほつれがいつに間にか大きくなっている。世間体を気にする柄が故に、余計に自分で自分を傷つけている。しかしもうそんな精神状態では全て元に戻すなんてことは不可能。このままズルズル現在まで来ている。まさに私もです。
私は高校卒業をし、AO入試を通り大学に行くことが決まってますが、未だこの癖は治ってません
じゃあ何故返信したのか、正直わかっていません。今まで生きてきた中で初めて自分と同じ意見の人を見た衝動に駆られ返信してしまいました。
実は何回か返信を書き直しており、言いたいことが混乱してしまったので、変な文になってるかと思います。すみません。
最後に、あなたは本当に優秀な人だと私の経験則から断言します。あなたのような思慮深く客観的な目線を持っている人が適切な評価を受け、その能力を最大限に生かすことのできる社会が来ることを願っています。
ななしさん
こんにちは
私も同じです
誰にも相談できなくて、辛かったのですが、このお手紙を見て、少し楽になりました。
ありがとうございます。
もう少しだけ、頑張って見ようかなと思います。
名前のない小瓶
2021年私は今高校2年生です。今のところ、学校には行けています。一学期で宿題のリズムというか、宿題が嫌いすぎて、今では全く手につきません。この手紙を読んだとき、涙が出ました。気持ち悪いと思ってもらって結構です。私と同じ思いをしている人がいてとてもうれしかったのかわかりません。自分と同じにしてスミマセン。私も、今物理学者を目指しているのですが、最近、できないと思い始めています。学校でも成績は、びりのから何番ていうレベルです。国語やえいごができなさ過ぎて、今では、偏差値が30を切りました。もうだめだと心の中では、思っているのですが親にも先生にも言い出せなくてつらいです。どうしていいかもわからないです。とりとめもない文章を書いてしまいました。別にないを言おうとしたわけでもありません。ただおなじようなひとがいて同じように苦しんでる人がいて頑張っているという事実が僕の苦悩をかるくしてくれたようなきがしました。
ななしさん
俺も、同じです。
中学2年生で、まだ学校は休んでいません。しなければいけない、みんなやっている、わかっているのに宿題ができないんです。今は前日になきながらやっています。そんな自分が嫌で死にたくなります。貴重なお話がきけてよかったです。
ななしさん
か凄く共感しました。
私も誰にも相談できず悩んでいます。
全て諦めてしまって、本当のレベルの自分を見つめるのも手ではないかと考えています。
お互いに大変なこともありますが乗り越えていけると良いと思いました。
ななしさん
私と全く同じ境遇に逢ってる人がいて内心驚いています
(私事ではありますが)自分も天文学者を目指して理系クラスに入りましたが宿題が全くといっていいほど出せれず、何回も先生に怒られていたので鬱症状を発症してついには自死するところまで来てしまいました
今も天文学の道を進みたいのであれば腹を括って猛勉強した方がいいですが、夢を諦めた(もしくは変えたい)と思うのならいっそのこともう今のままでいいと思いますね(場合によっては親と対立することになりますが)
もし天文学者の道を諦めるのならAI関連の仕事に就くのをオススメします
まだAI黎明期の今なので技術者になれば月収何十万~何百万ってところまで稼げるみたいです
長文になってしまいましたが、最終的な判断を決めるのはあなたです
あなたの選ぶ道が何であれ誰も文句を言う権利はありませんので自分の思うこれからの未来を描いてみてください
ななしさん
こんにちは、東京理科大学で天文物理学を学ぶ者です。
学力がある、とは言えない学歴ですが、お返事させて頂きます。
私も宿題を出すことが出来ませんでした。宿題をする事すらも嫌でしたし、してきていても家に忘れたり、出すことを忘れたりなどの理由で出すことが出来ませんでした。(どうしてやってきていても出せなかったのか、今でも疑問です)
ですが、私は勉強が好きでした。
宿題を他所に分からないことを調べたりと、自分の見聞を広げようと意地でした。
私も宿題をやらないことで怒られたり、笑われたり、あの子はダメだ問題児だなどと言われることもありましたが、勉強は好きでしたのでテストの点だけは保てました。
そもそも、人からやりなさいと言われてする勉強(宿題)は私には面白くなかったのです。
あなたには確固たる夢があるのですから、自分の好きな事に必要な学びをされてはどうでしょうか。
天文物理学という側面ですが、同じ天文学を志す人として、あなたの為の勉強が出来たらと思います。
ななしさん
その気持ちすっごく分かります。私は、小4の時からでした。私は、今、中1です。やらないといけない。とわかっていても、どうしてもなぜだかそれができません。どうしても、私の好きな芸能人の動画を見てしまい、学校に行きたくありません。死にたい。と何度も思いました。今も思います。この事を誰にも、相談出来ず、心が壊れそうです。友達は、たくさんいますが、友達は皆真面目でこんなこと相談出来ません。親には、相談絶対したくないし、出来ません。なので、同じような思いをしている人がいて、少し楽になりました。でも、私は、今、死んで楽になりたい。と思います。
ななしさん
こんにちは。まだ生きていますか。
高1、女です。
一律強行の現行の教育体制が悪い、という意見 私もそう思います。でも、おかしな社会の仕組みによってあなたのような人の命が散ってしまうのは悲しいことです。。
でも私は思うわけです。好きで生まれてきたわけでもないのに、自由に死を選ぶことが出来ない。皮肉ですよね。自分の道を自分で拓いていいのなら、旅立ちのタイミングも好きにすればいい。そう思います。
(決して貴方に自殺を勧めているわけではありませんよ!!!)
私も似たようなものですよ。生半可な自信から最近提出物を怠っています。高1であとひと月もすれば高2になろうとしてるのに。
でも主さんは頑張ろうと思えば結果を出せる方だと思います!その素質が今後どこかで生かされるといいですね。
前向きな気持ちを忘れないことは大切だと思います。
お互いに頑張りましょう。
まりちゃん
なんで天文学者になりたいの?
認められたいから?見返したいから?
それとも、ただ、星が好きだから??
名前のない小瓶
すごく共感しました。そこまで賢くはなかったですが、私も中学生の時は結構成績が良かったし、宿題も絶対提出したし、ほかの子よりも賢いのではないか、と自負していました。
高校に入ってからも1年目は勉強をそこそこ頑張れたのですが、2年目、3年目は最悪でした。まったくの無気力で課題に手をつけられず、それで学校に行くのが嫌になって、ズル休みを何日もしました。この時の私の心理は、明け透けに言ってしまうと、「自分がこんなにしょぼい人間のはずがない」とか「これでテストで上位に入ってなかったら笑われる」とか「先生に呆れられたくない」などそういう焦りでした。課題ができなかったことは、大袈裟かも知れませんが、私にとって理想の自分と現実の自分との差が露見した重大な出来事だったと思います。もちろん課題をやればすぐに解決しますが、私も無気力に苛まれて出来ませんでした。この理想と現実のギャップですが、私がまだ過去の栄光(?)に縋って生きていたから生じたのだと思います。自分が一番輝いていた頃は大事にしまっておかないと、ただの足枷かもしれないと最近よく思います。
そんな駄目な私がどう課題に対処したかというと、やっぱり何も出来ず、かなりの数を無提出でやり過ごしました。この時大事だったのはプライドを捨てることでした。学力も成績も落ちたけど、そうしたら案外のらりくらり高校生活を乗り越えられました。といっても私は高3で卒業しているわけではないですが…。受験を一週間前に控えて携帯を開いているようなカスです。落ちたら行く宛はありません。
ここからは独り言として受け取ってほしいのですが、私はあまりにも自分がカスで辛い時、自分が努力できないのは脳みそのせいだと思うようにしています。人それぞれ容姿が違うのなら、脳みその形やシワの数も違うはずで、たまたま私は生まれつき無気力になりやすい思考回路を持って生まれたのだと考えて現実逃避しています。
ただ、脳みそなんて頭蓋骨と頭皮に隠されていて他人には見えないのですが。
カスはあなただけじゃないし、私だって毎日毎日死にたくて死にたくてしょうがありません。自分の存在が恥ずかしい。でも死にません。何でか自分でもわかりません。私の愚痴になってしまいすみません。
最後に、名誉のない人生を送るのもいいかもしれないと思います。(暗に努力しなくてもいいと言っているように聞こえたらごめんなさい。)努力さえしていればもっと上にいけた、と後悔することがあるかもしれませんが、今、気持ちが赴くままに生きてみるのも一つの手ではないでしょうか。登山や自転車の旅、凄く素敵です。羨ましいな。
勉強という狭い分野だけで人を評価する世界なんて案外広くないし、意外とやっていけるのではないか。そうならのらりくらりと楽観的に、ほかの人がやってるみたいに人生を楽しみたい。私はそう思います。
長文気持ち悪くてごめんなさい。
それでは。
冬
この小瓶を流すことで共感を呼ぶことを主さんの意義にしておられることは重々わかります。そこに自分の価値観を置くことも。
さて。
主さんの想いは、自分の決めたルール以外に縛られたくないということではないでしょうか。それでも自分の夢を叶えるためには社会的規範に沿わなければ叶えられないと思っておられる、そのジレンマ。
そのジレンマこそが曲者です。主さんはそこに社会観を肯定とは言えなくても従うべきものと捉えておられるから。
中高年の私からの経験でいうと、意外と社会はタガが外れておりそれなりに緩く、別の道から夢は叶うと感じています。
それはそうと、お若い方のこういう悩みは、ご自身の確立のための悩みだと捉えています。別に宿題を出さなくてもいいんです。その結果はなにかしら出ます。
立ちいかなくなった時、または立ちいかなくなる手前のギリギリのところでご自分というものを獲得していくのでしょう。
そういう、時代の申し子なのでしょう。
何を選ぶのかはまさに主さんの存在証明そのものです。
どうぞ、時間をかけ、何もやらないことも含めて思いっきりやってください。今は二十歳が成人ではなく、三十歳という説もあります。
ご自身をかけて突き進む、それ以外に自分を確立する方法は無いのですから。
ななしさん
努力しないことが認められる世界。
それは逆に言えば、どれだけ努力しても一切認められない世界だということ。
「死んでもいいよ」は「死んじゃダメだ」以上に無責任なこと。
それは、それまでのその人を全て否定することだから。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。