高3なのに進路が決まっていなくて苦しい。
そもそも将来やりたいことがない。
誰でも通る道なのにほかの人はどうやって決めてきたのか。
今まで17年間なんとなく生きてきてしまったし、これからちゃんと決められる気がしない。
トップを目指せる成績ではないけど、上位ではあるので勉強を捨てて今まで頑張ってきたことが無駄になるのは悔しい。
このまま一生こうやって生きていく気がする。
名前のない小瓶
57445通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
35歳社会人です。
高校三年生で将来の夢を考えているのは、それは、それだけで素晴らしいことだと思います。
ただ、多分90%くらいの人は18歳のときやりたいことと、就職したときにやりたいこととが違うんじゃないかと想像です。
なので、おすすめは、「多分これかな」くらいでいいので、やりたいことの仮説を立てて色んな大人に壁打ちしてください。
内省して、仮説を立てるのが大事です!ただ職業まとめ本を見たり、業界研究の本を読んでも、絶対に正解にはたどり着かないです!
内省→仮置き→業界研究・職業まとめ→人に効く→内省→繰り返し
5人くらい違う業界や職種の人に話を聞けば、それなりの精度だと思います。
(先生は、大学のことに詳しいですが、社会人ではないので井の中の蛙です。将来の相談相手としては不足です。知恵袋、Twitter、Youtubeいろんなツールをうまく使ってください)
内省のやり方ですが、「すきなこと」「得意なこと」「大切にしていること」とすすめるとスムーズだと思います
(世界一やさしいやりたいことの見つけ方の引用です。Youtubeの中田大学で40分くらいでみれます)
もう一つは「適職の科学」という本をおすすめしておきます。3時間くらいで読める本です。むやみやたらに「職業診断」とかやっても時間の無駄なので。
Youtube40分、本3時間、内省1-2時間、業界研究・職種研究5-10時間。1日1時間2週間でそれなりの仮説が立つんじゃないかと思います。
ここからはケーススタディです。
僕は、親が離婚して母子家庭で育ちました。母が頼った弁護士先生がカッコよくて(女性の弁護士です)、離婚弁護士を目指して法学部に行きました。
「受験勉強はがんばった分、点が伸びるので好きでした=司法試験頑張ろうとおもってました」「物事を論理建てて考えたり、ルール・例外、白黒分けて考えるのが得意でした」「離婚が持つ負を解消したい」と思って選びました。「すきなこと」「得意なこと」「大切にしていること」はこんなかんじ
ただ、大学で勉強を始めると、法解釈や理論が面白くなってきました。
「理論・判例研究」「得意なことは変わらず」「大切にしていること変わらず」
その後、実際に弁護士になった人の話を聞いて、実際いい人から悪い人から相手をしないと行けないし、精神的に参っているクライアントもいて大変さをしりました。
「理論・判例研究」「得意なことは変わらず(むしろ、顧客を選びたい、とか、合理的でない人と根気強く付き合うのは辛いな・・・と思い始めました)」「離婚はやだけど、それは、自分の人生で”家族を大切にする”で十分では?」
ちょうど、就活をし始めた友人がきらきらしてみえてきて、
「(好きなこと迷子)」「得意なこと変わらず:ロジカルシンキングや問題解決力だと思います。パズルを解く、情報を整理する、筋道をたてて伝える」「(大切なこと迷子)」
ハードワークで、他業界にも潰しが効く投資銀行という業界に入りました。
いま、子供ができて、今までの人生を振り返って、家族が幸せに暮らせることが価値で、子育て支援系の業界で起業したいな、と思っています。
10年以上働いた業界からシフトするのは大変です。5年くらい職種を少し変えたり、オーバーラップする業界を挟んだり、色々工夫しないとやりたいことはできなそうです。
さて、話が戻りますが、
やりたいことは変わります!!!僕は無計画だったので、大学に入ってから離婚弁護士のしごとの実際を知りました。自分の仮説を盲信せず、実際働いている人のナマの声で検証して下さい。
勉強が好きで得意なら、潰しがきく選択肢を取ることも一つだと思います。ゆわずもがな長い間「やりたいことが変わらない人」のほうが強いです。それだけ時間を費やしているので。本当の意味で潰しが効く選択肢は、ものすごく努力が必要です。
日本の就職活動は、まだまだ「学部に関係なく」総合職採用=就職後何するか決まってない。という世界から見ると不思議な国です。高校時代より、大学で何をしたかです。就活で何を話せるか、経験を戦略的に積んだもの勝ちです。
いま潰しの効く選択肢は?と聞かれれば、理系院卒か経営大学院卒でしょうか。昔は、管理職になってから数字を木にすればすんだかもしれませんが、今は若くてもデータを扱えないとダメです。
サラリーマン最高峰は?
統計・プログラミング等を勉強してPhDかMS(Master of Science)を取ってデータサイエンスやクラウドアーキテクチャを構築する仕事。GAFAや追随するテック系外資が入社時で3-4千万出してくれます。競争相手は日本人じゃないので、英語もできないときついです。
もしくは、昔からのサラリーマン最高峰でプライベート・エクイティファンド(大手)。30代で3-4千万目指せます。旧帝大以上(Marchだときつい)で、新卒で、戦略コンサルか投資銀行のM&Aや株式引受部門、かろうじて事業会社の経営企画等に入れるとチャンスがあります。
稼げる仕事は?
↑にかぎらず、中小企業社長でも稼げます。レストランや美容室のフランチャイズを数十件立ち上げられれば、↑と同じくらい稼げるでしょうし。リスクを取る度胸と覚悟が必要だと思います。
年収は一定以上稼いでいれば「お金ではなく、そのお金で何をしたいか」や「働いていてやりがいを感じるか」の世界になると思います。
多分年年収600万-1500万くらい?の幸福度の効用はあまり変わらないんじゃないかと思います。もらえるに越したことはないですが、外食や住まいのステータスが少し上がって財布の紐がゆるんで、結局消費してしまうし。ワークライフバランすのほうが幸福度への寄与度が高いと思います
資格がどうこう、というお話はたくさん聞かれていると思うので少し違う視点になれば嬉しいです。
ななしさん
私もです。夢なく22歳まで生きて来ました。
だから今つまらないです。辛いです。
でも、将来があると思って真っ直ぐ生きています。だから頑張って下さい
ななしさん
まじそれな
ななしさん
多分他の人も迷いながら進路決めてるし、何も考えずに大学生になった人いっぱいいると思う。私もそう。大学に入ったら、いずれは就職とか色々考えなきゃいけないけれど、まずは大学入ってやりたいこと、興味あることいっぱい学んだらいいと思う。今まで頑張ってきたって自分で言える小瓶主さんならきっと大丈夫だよ。頑張れ!
ななしさん
もし見当違いのお返事だったら、ごめんなさい。
やりたいことがないのではなくて、見つかっていないだけなのだと思う。
それに、すぐ見つかるものでもなかったりする。
「まだ17歳」って言われるのは嫌かもしれないけど、
本当に「まだまだこれから」だよ。
全然これからだよ。
周りに夢に向かって目を輝かせている人がいるかもしれない。
でも、やりたいことや夢が10代で見つかる方がレアなことでラッキーなんだと思う。
「ない」「見つからない」「わからない」が普通、くらいで大丈夫だよ。
これからいくらでも見つかるし、出てくると思う。
すぐには見つからないかもしれないけど、探すことを辞めないで。
絶っっ対にある。
でも、なんとなく生きていても見つからないよ。
絶対に見つかるから、どうか探すことを辞めないで。
といっても、目の前の進路のことが決まらなくて苦しいとのこと。。
進路が全く決まっていないのか、複数ある選択肢で迷っているのかわからないけれど
頑張ってきた勉強を捨てることが「悔しい」と思えるのなら、
(とても素晴らしいことだと思う)
勉強を「極めてみる」のもありではないだろうか。
勉強が嫌いでなければ。
なんとなく生きることって苦しいし
やりたいことがわからないことも苦しい。。
でも何もしないでいることも苦しい。
今自分ができることをやってみると、
そこから色々と物事や好奇心が派生したり枝分かれしたりして、
楽しいな、もっとやってみたいな、って思えることが見つかったりする。
しょうもない陳腐な答えだけれど
成績が良いのなら、妥協しないで勉強を頑張って、大学進学を目指すのもありだよ。
なんとなく勉強して、なんとなく行けそうな大学を目指すんじゃなくて、
(入学後にまた同じことで悩むと思うので。)
意志を持って行きたい大学を目指すの。
行きたい大学がわからないなら、少し背伸びをして有名大を目指したっていい。
学歴社会ではないとか言われているけど、なんだかんだでブランドは強い。笑
意志を持って、妥協なく勉強を頑張って入学できたなら、それほど自分の自信になるものはないよ。
推薦でなんとなく合格できそうでも、あえて一般入試にチャレンジする、とか。(例えばの話)
そうしたら「なんとなく」じゃなくなるよ。
小瓶主さんがどんな高校に通っているか分からないので、
大学進学ありきで勝手に書いてしまったけど
話半分、冗談半分…
数ある考え方の中の一つにすぎないけれど
少しでも参考になれば。。
暑苦しくてごめんなさい。
応援しています。
ななしさん
決まっていない人、決めても大学に行く間に心変わりする人もたくさんいます。
「夢は東大に行くこと」なんて人もいますよ。そういう人は東大に入ってから先の道を探します。どんな道を希望にしても、土台に東大があるから進みやすい。
だから夢がなくても平気です。
決まっていなくて勉強出来るなら、今いける中で1番ランクが高い大学に行きましょう。
理系にしか就けない職業も多いので、可能なら理系で。理→文は出来ても逆はほぼ無理だから。
ただ就活と卒論や研究の両立が大変なので、得意科目によっては文でもいいです。
一般試験は推薦と違い志望動機なんか書かなくていいんですから大丈夫ですよ。
例えば早稲田の政経は早稲田の看板ですよね。同じ早稲田学生の中でも、この学部はステータスです。
「留学制度が充実している所」や、「地元の就職に強い」「女子学生の就職に強い」というブランドを持つ名門もあります。こんなネームバリューのある所を探すのもいいですよ。
で、大学行きながら将来を探しましょう。
ランクが高い大学であれば、国試が必要な職業に付きたいと考えた時は相応のサポートがあります。就活の時に学歴ではじかれることも少ないです。
今、将来がわからなくてもいいです。夢や希望が見つかった時、まっすぐに目指せるように、土台を固めておきましょう。優れた人はそれだけ選択肢も広くなる。
大丈夫ですよ。自信持って、未来を見つけにいって下さいね。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。