就活において、第一印象は悪いけど時間をかけて周りと深い関係を作るような私みたいな人間は要らないのでしょうか。
いざ働かせてみたら使えなかった、雇ってすぐ辞めてしまったというような話を聞いたことがあるのですが、人の本質を見抜けると豪語している面接官は何を見ていたのでしょうか。
どうせ落とすのに、面接の最中は笑顔で明るい雰囲気を作り、終わるときも笑顔だった面接官はなぜそんな嘘を演じる必要があるのでしょうか。
これらのような当たり前に存在している建前についていちいち疑問に感じてケチをつけている私のような人間は社会で働いてはいけないのでしょうか。
今の社会は正直者が馬鹿を見るような感じがしてうんざりしています。弱者の愚痴なのは分かっていますが、どうも納得できません。
名前のない小瓶
59173通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
私の職場の人の話。
新しく入ってきた人がいたんだけど、一人の先輩に押しのけられてでもごめんの一言もなくて、その先輩は怖いって印象づいてしまった。
実際は普段そんな怖い先輩でもなくその時はたまたま機嫌が悪かっただけなんだけど、新しい人はあの先輩怖いって考えがすっかり根付いて、何ヶ月も経った今でも苦手意識を持ってる。
第一印象ってそれほど大事なものなんだよ。
何事も最初が肝心ともいうし。
建前なんかじゃないの。
ななしさん
私は初めて入った店で店員の態度悪かったりしたら、味が良くても次はないなってなる。
愛想はイマイチだけど細かい気配りが出来る人であれば来ようってなるけど、ほとんどの場合そこまで分からないし分かるにしろある程度接しなければだし。
それに職場でも時間をかけて深い関わりになるくらい関わる人って多くない。
違う部署の人やお偉いさん、お客さんとか。
まりちゃん
小さい会社(人数少なめ)が
向いているとか??
(狭く深い、人間関係)
生き残り/冒険案内人
いいんじゃないんですか。
そういう人も居るから、この世は複雑なのだと思います。
私も同じような事言いますし、思います。
一時期は、居ない方がいいのでは?とか
この世の異物だと思ってましたが、いろんな意見があるからこそ、この世が複雑で楽しいんです。
あなたもこの世に必要とされてるから、居るのだと私は勝手に思っています。
ななしさん
第一印象が悪いのがなぜ不利かというと、社会はあなたの内面には「基本的に」興味を持たないからです。
この社会とはお客様や取引先、会社の先輩などのことですね。
アパレル関係なんかわかりやすいですね。お客様がショップに入った時にいらっしゃいませすら明るく言えない店員は、それだけで店の印象を下げるものです。
そんな時に「あの人すごい無愛想だけど、本当はきっと優しいんだろうな」なんて、お客様は思ってくれませんよね。
「何あの態度」「感じ悪ッ!」となり、「店員の教育ちゃんとしてんの?」と店や会社全体の評価まで落ちます。そしてSNSで愚痴られたら、売り上げにまで影響します。
基本、周りの見る目ってそういうものです。
お客様や取引先、先輩らが、こちらの内面を見ようとしてくれるのは、あくまで「この人はいい印象の人だな。信頼出来そう」と思ってくれてから、です。
「好きになれそう」と思ってから、初めて内面に関心を持ってくれます。
「いざ働かせてみたら使えなかった」というのは、確かにままあります。
しかし、だからといって第一印象で判断するなとはならない。
むしろ「印象が良い人さえ使えないことがあるのなら、印象が悪い人であれば尚更不安だ」と思われるのが自然な流れではないですか?
急な人手不足でバイトや派遣をとりあえず集めることはありますが、正社員ではなかなか博打なので「試しに採用」はあんまりやりません。やるとしたら特殊な技能やキャリアがある人でしょう。
そこで就活生が、「私は時間をかけて絆を作れる。第一印象の悪さは入社してから挽回するから、私に先行投資しろ」などと求めるのは、いささか筋違いだということです。
自分に置き換えて考えてみたらわかるんじゃないでしょうか。もしあなた自身が投資家だったら、見て不安になるものに貴重な資金はかけられないでしょう?これはいけると、多少なりとも思えるものにお金を出すはず。その「いける」と思わせるものが、就活にとっては第一印象なのです。
また、面接官が笑顔で明るく接するのは当たり前です。社員でない以上、就活生は会社にとっては他人です。お客様候補でもあります。
例え早々に採用しないと決めたとしても、他人にあからさまに態度を悪くする人はいないでしょう。会ったばかりの人にそれは失礼なことですよね?
社員採用は、企業にとっては投資です。
新人教育には手間がかかります。会社はまともに使えない新人(侮蔑でなく事実)に給料を出します。先輩は自分の仕事の合間をぬって教え、営業先に紹介し、ミスしたら一緒に頭を下げます。「入社から2年は会社と先輩に食べさせてもらっている(給料にみあう成果が出せない人が多い)」という言葉すらあります。
この人にはそういう手間をかけてあげたい、と会社に思わせるのは大事ですよ。
あなたのことはあなたにしかわかりません。
「関係を築ける」というのが本当か否かも、相手にはわかりません。ぶっちゃけ、どんな社員がいるかわからない以上、本当に深い関係が築けるかはあなたにもわからないですよね?
だからやみくもに「本当なの!何で信じないのよ!」と要求するのは違いますよ。どうしたら信じてもらえるか、誠意が伝わるか。
ほら、印象を良くするのが有効だと思いませんか?
あなたが自分の第一印象が悪いと感じる原因はなんでしょう?
ルックス?話下手?声のトーン?
ルックスはまったく関係ないとは言いません。女性なら「メイクがちぐはぐ、髪に艶がない、極端に太りすぎ痩せすぎ」は老けて見えるから避けた方がいい。顔が美形でないなら愛嬌大事です。自分がブスだと自信がない人はほぼ顔が固まっているものです。表情を柔らかくするなら誰でも出来ます。
話下手に関しては、就活生が緊張するのは企業側もよーくわかっているので、多少言い回しがぎこちなかったり、わたわたしたくらいで悪い印象にはなりません。声は基本いつものトーンでいいですよ。明るくしようと無理にキー上げると裏返ります。顔が明るければ自然に声も明るくなるから表情優先で。
「第一印象悪いけど」なんて卑下しちゃダメですよ。そういう諦めている雰囲気は伝わりますからね。「正直者が馬鹿を見る」があるとしたら、その理由は、こういうマイナスオーラまでも正直に出してしまうことじゃないでしょうか。見せるべきものと見せなくていいものの区別はつけましょう。
最後に。
「当たり前に存在している建前にケチをつけ…」とありますが、就活においてのこれらは「建前」ではないです。実績がある一種の「マニュアル」です。だからこそ脈々と受け継がれている。
悪い所がわからないまま、途方にくれる人はたくさんいます。あなたはわかっている分、改善もしやすいはずです。
愚痴ってスッキリしたら、自分の印象や意識、態度をもう一度見直してみて下さいね。
ななしさん
雇ってみなければわからないのはどちらも同じ。
ずば抜けた知識や技術を持っていて、
能力さえあれば人間性や振る舞いなんて二の次!採用!と言う場合もあるだろうけど。
そうでないなら第一印象いい方選ぶよ。
本質を見抜けないからこそ選ぶ安全牌。
不潔な奴とは働きたくないし、社外の人と関わる職なら変なことして会社の看板に泥塗られても困るし。
リスクを減らすために、身嗜みや振る舞いに気を遣える人を求める。
ななしさん
そうゆう面接官もいますが、あなたのことを本当にわかってくれる人もいつかでてくるかもしれません。
また、就職浪人なりなんなりしてob 訪問とかインターンで長い関係から職を見つけることもできます
いろんな人が社会にはいますが、あなたの誠実な人付き合いの方法を好きになってくれる人にいつかで会えると思います
長期スパンでぼちぼちがんばりましょう
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。