ななしさん
一通目です。
自分が参考にしていただくほどのことをしているかというと否です。そういう情報はやはり貧困の現地に滞在するとか、または国内のNPOで活動している方が一番精通していますから。
私は廃棄食品を流通させる業務に携わっていました。もの捨てるのにもお金がかかるのはわかりますよね?極力廃棄に回さず、書いたような専門業者と交渉や連携を取りながらリサイクルするわけです。
食品の廃棄は多く仕入れる事情があるから難しい所なんですよ。
例えば恵方巻は海苔を使いますよね?もし「去年は100本にしたけど、余ったから今年は50本にする」となれば、恵方巻を半分しか作らないのだから、海苔を作る業者は儲けが半分になってしまいますよね?きゅうりを作る農家、かんぴょうや卵の業者だって同じ。そうすると農家や中小企業が潰れてしまうわけです。
だからある程度納品は確保、出来るだけ売る準備、廃棄になる分は捨てない方法を探す…というサイクルを維持することになる。
ぶっちゃけ、ファミレスや居酒屋の新メニューとかも「農家がカボチャが豊作過ぎるから消化したいと相談」→「レストラン側がカボチャ仕入れるからメニュー考えよう」なんて理由は多いんです。旬のものって収穫が多くなり過ぎることもあるから、材料ありきでメニューを考える。
貧困についてはいろいろ種類があるので、どれに関わりたいかで選べばいいと思います。
マザーテレサは医術を学んだから手当てが出来たし、外国語を学んだから異国の人とでも話が出来ました。
寄付を集める交渉術とか、コスパと栄養を考えた炊き出しメニューの考案とか、治安の維持とか、井戸や学校や診療所を建設するのも必須ですよね。どの分野で役に立ちたいかは主さんの希望次第でしょう。
私の会社は主に子供に関する基金に募金をしています。後は国内の震災の募金。私は家族がいるし、マザーテレサのように人生かけての取り組みは出来ないと思ったので(ボランティアに邁進できる人は資産家が多いです。ナイチンゲールとかもそう。要はお金にあまり困っていなくて働かなくても問題ない人がボランティアに深く関わる)今の状態でいます。もっと深く取り組んでいる方を尊敬しますよ。
ななしさん
業者が出す廃棄食品は、ほとんどが家畜の餌に再利用されています。あとは油脂にもなったはず。
食品リサイクル法で検索してみて下さい。
「廃棄問題」として大きく取り上げているのは、家庭でのゴミを減らさせる為です。家庭の生ゴミは業者のものと違い、いろいろなものが混ざってしまっていて、リサイクルするのが困難です。
ゴミは税金で処理していますから、ゴミを減らして税金の負担を減らす為に「廃棄されている!もったいない!」とニュースで取り上げているのです。
あとね、もうひとつ。
貧しい人に食べ物をあげるのは解決にはなりません。
パンをあげるだけなら、食べたらそれで終わりでしょ?でも教育して仕事が出来るようになったら、自分でパンを買えます。貧しい人に本当に必要なのは「施し」ではなく「教育」です。自立して生きていけるようになるのが大事なんです。
その教育や、医療の為に、ボランティア団体に寄付をしている企業がたくさんあります。
だから主さんが貧しい人を思いやるなら、まずはそういう企業の商品を積極的に買ってあげたらいいと思います。そしてもっと関わりたいと思ったなら、外国語や医学、工学、インフレなどを勉強して、支援活動をしてください。
そこまで出来るなら、主さんは本当に優しい人だなと思いますよ。