お読みいただきありがとうございます。
まず、私はプールコーチのバイトをしています。
そこで私はある大きなご意見を貰ってしまいました。
ご意見とはいわゆるクレームみたいなものです。
まず、プールコーチといっても子ども相手です。
だいたい2ヶ月で1クールとなり、最後にテストをするという流れです。
このご意見の始まりはクール始めの1回目でした。
そして、後々これが問題となるのですが
私には知的障がいの兄がいます。兄は嫌いですがそれは家族だからであって、
私自身兄の学校などで知的障がいの方々とと多く関わってきたため
偏見などは特に持っていないです。
むしろ特技や特化したことがあるので羨ましいぐらいです。
さて、本題に入っていきます。
まず、その日はコーチになってから4クール目でだいぶ慣れてきていました。
メニューの立て方、進め方も他のコーチと変わらないくらい
出来るようになりました。
そんな時進級してきた男の子がいました。
その子をA君とします。
その日も初回ながら子どもたちは見様見真似で
何とか泳いでくれます。
泳力はそこそこあるクラスなので4泳法を教え始めるところでした。
このクラスではクロールを教えます。
最初はクロールの呼吸の仕方を教えます。
リズムに合わせて横で呼吸をします。
中には前を向いてしまう子どもがいますが
最初はそこをなおすことを想定しているので
特に問題はありませんでした。
しかし、ここでご意見の原因となる事が起きます。
A君は息継ぎをしないのです。リズムがわからないのかと思い、掛け声をします。
しかし、息継ぎをしません。これではまずいと思い、
強制的に泳ぎを止めました。
息は荒く、胸に手を当てると心拍数は跳ね上がってました。
もう一度その場で私は説明をします。
A君はわかったと言い、落ち着いてからもう一度泳ぎます。
4週泳いだあたりでもまだなおりません。
しかし練習は進みます。
1クラス2人体制でみているのですが、もう1人のコーチが言います。
「Aのやつ苦しくないのか?」
私もそう思います。
次の練習の説明をしている時にはA君はぐずっていました。
練習に入るとA君はトイレに行きたいと泣き、
プールサイドでで安全管理をしている人に連れて行ってもらいました。
戻ってくると、安全管理の人は「この子トイレ行きたくて泣いてるのではなく、理解できないって泣いてますよ。」といいました。
説明が悪かったのかと思い、私はその子にもう一度説明をして泳がせます。
結局その子は息継ぎもできず練習を終えてしまいました。
この時点で私は違和感を覚えます。
まず、なぜこのクラスにいて息継ぎが出来ないのか。
やり方ではなく、苦しいと思った時点で子どもに限らず
人は息継ぎをします。
しかし、A君は苦しいはずなのに息継ぎをしようとしません。
本能としてこれは違和感でした。
そして、過去の経験で思い出しました。
兄の学校のプールを親と見学していた時に、
先生達も万全ははかっていたものの
ずーっともぐっていた男の子が溺れ、運ばれたことを。(その後命に別状はなかったです)
幼いながらに恐怖を覚えましたし、障がいは何が障害なのかって生命の危機を感じにくいことなんだとこの時に思いました。
A君はプールが始まる前にプールが好きだと言ってくれました。
私はA君には水で嫌な思いをして欲しくないし、
楽しく泳いで欲しい。正しく泳げなくていいとは思わないが
とにかく安全に泳げればそれでいい。といった
思いが溢れてきました。
プールはその日3本ありました。
A君のクラスは2本目で、1クラス60分で
間の時間は10分です。
私はこの短い間にでもA君のことを知りたくて
保護者のところへ行きました。
もちろん「知的障がいはお持ちですか?」なんて聞くつもりはありません。
聞きたいのは泳力やコーチが変わることなど
環境が変わることで不安なこととかがないか聞きたいのです。
ここから雲行きは怪しくなります。
私は保護者を呼び、端へよって
「担当のコーチです」といい、話へ入ります。
「今日A君が泣いてしまいました。練習がよくわからないと泣いてしまったのですが、何かお持ちですか、泳力に関してお悩みとかコーチが変わるとかで。」
保護者は何も無いと答えたのでそれはそれでいいと思い、
「ありがとうございます。では、また来週から一緒にがんばりましょう。失礼します。」
と終わりました。
今思えばしっかり名乗りもせず、時間が無いといえども
一方的だったと思います。
そして、チーフに報告をします。
チーフは顔色を変えて指摘してきました。
「なんで障害だとわかる?」「そういう風に思うな言うな」「お前は医者じゃない」「やり方が悪いんじゃないか」「偏見を持つな」
一理ありますが、私の言いたいこととは少し違う返答がかえってきました。
しかし、確かに一回目で不安になってしまった自分も悪いなと
思いました。
ただ、それで終わるとばかり思っていました。
一週間後、プールが終わるとチーフに呼び出されました。
「A君の保護者からご意見が来ました。」
どうやらA君の保護者は医者だったようで
思っていたせいなのか、伝え方が悪かったのか、
あるいはその両方なのか、
ご意見となってしまったのです。
チーフには経緯を全て話しました。
途中でチーフは「全然わかんない。なんでそれで障害なのかって思うの?」と言われます。
ここで本当は言いたくなかったですが、ご意見をもらってしまった私が悪いですし、そう思ってしまった原因の一つであるので
兄が障がい者なのと溺れた男の子の話をしました。
するとチーフは苦虫を潰したような顔をして考え込みます。
「それは活かしてはいけない経験だな」とぽつりといいます。
そう思います。私も。しかし、その発言はめちゃくちゃに悔しくて
思わず悔し涙が出てきてしまいました。
そして、またしばらく話していてチーフが言ってることには
一般論として通る事だったので「そうですね」という返事が
多くなっていました。
すると「さっきからそのそうですねって何がそうなんだよ」と急に言われてしまいました。
適当に聞こえてしまったのでしょうか。
「バイトとしてであってもコーチの振る舞いとして間違っていた」「保護者とA君には失礼なことをしてしまった」といいました。
チーフはそれ以上何も言いませんでした。
そして、チーフにもう一度聞かれます。
「なんて伝えた?」と。
私はここでハッとします。もしかして伝え方かも?と。
「今日A君が泣いてしまいました。練習がよくわからないと泣いてしまったのですが、何かお持ちですか、泳力に関してお悩みとかコーチが変わるとかで。」
と伝えましたが、確かに聞き方次第では
すごく失礼な聞き方だとここで気づきました。
それをチーフに言うと「まずい言い方したな」といわれ
私も思わず「やってしまいました。」といいました。
もうこの時点で私は思考が停止してしまい、語彙力がなくなっていたのですがふざけていたつもりはありませんでした。
しかしチーフには「笑い事じゃない」と言われました。
少しカチンと来てしまいましたがここでも
伝え方が悪かったのでこういうところをなおさないと…と
改めて自覚しました。
話が終わるとチーフには
「お前に直接謝罪はさせないし、本人から文章でくれと言われたがそれは書かせない。俺がそれはやるから」と言われ終わりました。
私はその場を「ありがとうございます。よろしくお願いします」
といい、別の仕事に取り掛かりました。
まだこの話はまだ途中で、解決しきっていませんが
私事ながらこのクラスでこの後2回連続でお休みを頂いてしまいます。
正直どうなるか分かりません。
何より怖いのはわたしがいないところではなしがすすんでしまうことですが。
プールコーチになってから実はまだ半年たっていません。
しかし、保護者は知ったこっちゃありません。
ましてやバイトだなんて。
本当に自分勝手ながらこの仕事にやりがいを感じているのにクビにされたくないです。
このような事と言ってしまってはだめですが、
このような事でクビになってしまうのでしょうか?
加えて、社員にこのご意見が共有されるのはもちろんですが
問題コーチとして見られている気がして気が気じゃないです。
ただ、ここまで失礼なことをしておいて
まだ自分の心配をしている自分が本当に情けないです。
保護者とA君には本当に申し訳ないです。
でも、一緒にがんばりたいって気持ちが伝わらなかったのは
悔しかったです。
こんな矛盾した気持ちと考えには批判はいっぱいあると思います。
私が特殊すぎたのも原因のひとつだと思っているので。
公私混同とはこういう事だなとも思いました。
恥ずかしながらこんなことをしておきながら
私は高校教師を目指しています。
この経験は絶対に土台になると思っています。
そう考えて前を向こうとは思っています。
しかし、まだしばらくこの罪悪感は消えないと思いますし
消えるべきではないと思っています。
でも私は一体どうしたら良いのでしょうか。
気持ちが整理できません。
私の方が障害なのかって思ってしまうぐらい
自己嫌悪がすごいです。
きっとこれも私がしてしまったことの罰なんでしょうが。
ここまでぐちゃぐちゃの長文読んでいただきありがとうございました。
賛否両論あると思いますが、厳しい意見でも
これは私への課題だと思います。
ご意見お待ちしてます。
名前のない小瓶
68531通目の宛名のないメール
小瓶主の返事あり
お返事が届いています
ななしさん
伝え方がまずかったのかもしれないけど、あなたはちゃんと自分の良くなかったことを分析・反省できていて本当に偉いと思います。この経験を次に活かすことができれば、気持ちも昇華できるはず。
名前のない小瓶
(小瓶主)
ありがとうございます。
そのお言葉ですごく救われました。
頑張って少しずつ前を目指していこうと思います。
名前のない小瓶
すごく責任感のある真面目な方ですね。
私の意見ですが、チーフの方が指導者・教育者としては問題があるように思います。
経営者・運営者・管理者としてはあるべき姿かもしれませんが。
保育の場・教育の場では、指導者の気付きがとても重要と言う事が多々あります。
親があえて目を背けている子供の事実、親も気付かないような事実。
それは子供のためにも無視してはならないことだし、気付くことでもっと適切な指導や治療が施せることも多いんです。
だからあなたは間違っていなかったと思いますよ。
今回何がまずかったかって、たまたまその保護者が医者だったというところでしょうか。
プライドがお高かったのかもしれません。
あなたは自信をもって、将来の夢へ向かっていって下さい。応援してます。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。