私は社会の選択で日本史をとっています。理由は単純に好きだからです(笑)。昔の人々の生活や出来事を学ぶのは面白いし、それを含めて今の日本があるのだと思うと、とても興味深いです(理系クラスなんですけどね 笑)。
その中でも特に、私は幕末が好きで、好きな歴史上の人物を聞かれれば、迷わずに新撰組と答えます。もちろん、その時代に生きていた人は大体みんな好きです。
ある人は幕府を守ろうと、ある人は新しい日本を作るために、最期まで必死に戦い、散っていった。旧幕府軍と新政府軍、対立していながらもそれぞれに共通していたことは、1つの目標ー夢ーに命を懸けたということ。新撰組副長である土方さんは、新撰組の最後の砦として箱館戦争に参加し、銃弾に倒れた。局長の近藤さんは既に処刑されており、一番組組長だった沖田さんは肺結核で命を落とし、2人は武士として、戦の中で死ぬことができませんでした。土方さんの戦死は、2人を始め、新撰組隊士全員の想いを乗せたもの。そう考えると、儚くも美しい死に方だったと思います。正直、とても感動しました。
そこで、考えたのです。今を生きる人は、皆必ずどこかで自分の志を立て、それに向かって努力するときがあると思います。でも、平和な世の中である今日、そのために命を投げ出したり、命を懸けるほどの覚悟は必要ありません。私も4月から大学受験生になりますが、やっぱり大学に入るために命を懸けるまでの意気込みは到底述べられません(笑)。それなら、
志のために払う代償は、日々の小さな積み重ねでいいのではないか、と。
自分が生きていれば、努力しようと思えばいつだってできます。それを継続した状態ーそれが受験生に求められる姿勢なのだと、そう考えるようになりました。受験という2文字を聞いただけで憂鬱になっていたのに、今ではやってやろうという気持ちでいっぱいです。歴史上の人々の姿は、このように毎日を送る力にもなり得るので、やっぱり歴史は楽しいですね。
なんか最後は自分語りみたくなってしまいすみません。つまりは、幕末の志士たちの姿から入試に向けて努力しようと、モチベーションを上げることができたという話です。
今年は土方歳三没後150年みたいで、実は4月の末に家族で五稜郭へ行きます。土方さんの最期の地です。五稜郭の景色を目に焼き付け、そこで命を落とした方々に想いを馳せ、しっかり手を合わせてきたいと思います。最後に、土方さんの辞世の句(と言われているもの)を書いておこうと思います。
たとひ身は 蝦夷の島根に朽ちるとも
魂は東の君やまもらむ
(2019.3.5)